2013年2月と3月に、広瀬小学校で建築と子供たちネットワーク仙台、そしてメカトロで遊ぶ会のコラボによるワークショップを行いました。
対象は広瀬小3年生110名、地域にたくさんある小さな公園を調べたその集大成として、公園からみつけてきた宝物(葉っぱや石など)を建築と子供たちのカリキュラムから「視覚言語」と「自然のデザイン」を使ってデザイン、そのデザインを牛乳パックのラベルをはがしたものに描いて、今度は光のデザインをコンピュータでプログラムして、それに詩もかきくわえて、オリジナルの灯ろう110個を創りました。
公園で見つけてきた自然物を使ってデザイン画を描こう!
2013年2月19日(火)
作品を見せ合いました |
担任の先生からの「いつもは絵を描くのは好きじゃないけど今日は楽しかった人?」という質問に対しては、ほとんどの生徒が楽しかったと手を挙げてくれました。素直な感想をたくさん聞けたこと、とてものびのびとした素敵な作品を見せてもらったことでこちらも嬉しい気持ちになりました。
2013年3月5日(火)
この日は、「いろは姫」の光り方をプログラミングし、「いろは姫」を入れる牛乳パックの灯ろうにロウ塗りをするワークショップを行いました。指導は「メカトロで遊ぶ会」の岩本正敏先生(東北学院大学教授)と鈴木南枝さん、それに建築と子供たちネットワーク仙台から2名がアシスタントにつきました。
いろは姫の光り方をデザインします |
牛乳パックの灯ろうは表面の紙がはがされ、そこに、公園の自然物を使ったデザイン画をもとにした絵と詩がすでに描かれていました。この灯ろうの表面にロウを塗っていくと、その部分から「いろは姫」の光がもれて、絵と詩がよく見えるようになります。ロウ塗りは、溶かしたロウを筆で塗っていくのですが、絵を描くようにさぁーっと塗るのではなく、ゆっくり押しつけるように塗るのがコツだそうです。子どもたちはそんな注意を聞きながら、どこにロウを塗ったら効果的なのかを考えながら作業しているようでした。
こうしてパソコンの操作やロウを塗る作業に苦心しながらも、わいわい楽しく灯ろうをつくることができました。完成したあと暗幕のある理科室で、一斉に点灯すると、その美しさに大はしゃぎ、踊りだす子どももでてきました。
公園に光をともそう!
2013年3月8日(金)
3月8日は、広瀬小の3年生が学校近くの栗生西部1号公園にいろは姫の灯りをともす日です。パーゴラの下や木々の枝など思い思いの場所に子どもたちが取り付けた110個の灯ろうは、吹きつける寒風にくるくる回りながら暗くなるのを待っていました。やがて日が暮れてくるとあちらこちらで点灯しはじめ、午後6時ごろにはすべての灯ろうに灯りがともりました。気がつくと300人ぐらいはいたでしょうか。大勢の保護者や地域の方々が子どもたちを囲んでいました。そのなかで行われた点灯のセレモニーは、東日本大震災で犠牲になった方々への黙とうではじまり、灯ろうに書かれた「詩」の朗読と、リコーダーの伴奏での「一人の手」の合唱が披露されました。「ひとりの小さな手では何もできないけれど、みんなの手があつまれば何かできる・・」の歌声に公園に集まったみんなの心に春がやってきました。
冬の公園でこんなにたくさんの人たちと過ごしたすばらしい時間、大切な思い出として子どもたちの心にいつまでも残ってほしいと思います。
冬の公園でこんなにたくさんの人たちと過ごしたすばらしい時間、大切な思い出として子どもたちの心にいつまでも残ってほしいと思います。
灯ろうの詩を発表
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