2018年11月25日日曜日

台原小学校4年生「南フロリダ大学とスカイプで交流しよう」

20181120日(火)

台原小学校4年生102名は、南フロリダ大学(USF)オーナーズカレッジの学生13名とスカイプを使って交流しました。この学習は、2019516日にUSFオーナーズカレッジの学生20名と講師の酒井敦子さんが台原小学校を訪問し、デザインワークショップなどで触れ合う予定があるため、事前に互いを理解し合おうという目的で行われました。会場は音楽室、午前9時(フロリダは午後7時)にスカイプをつなぎ開始しました。はじめはUSF側から。スポーツ、化学、音楽、キャンプの4つのテーマごとに分かれたグループによるプレゼンテーションとクイズがありました。
   スポーツグループ
大学生がスポーツ名を英語とカタカナ表記した紙を見せながら、その動きを体で表現し、子どもたちに、自分たちの動きを真似するように促します。大学生が「stop」と言ったらやめて、次の動きにうつります。
Rock climbingロッククライミング 、Baseballベースボール、Volleyballバレーボール、
Basketball バスケットボール、Lifting weightsウェイトリフティング、Bowlingボーリング
Fishingフィッシュイングなど。子どもたちは一生懸命体を動かしていました。
 最後に紙だけを見せて、「覚えていますか?やってみましょう。」と子どもたちに動きを再現してもらいました。
「Basketbalだよ。ボールを持ってシュート!」
テレビを見ながら「それっ、シュート」

   化学グループ
次は、「elephant toothpaste ぞうの歯磨き粉」を作る化学実験。水+洗剤+イースト+秘密の材料“実は、炭酸化水素(オキシドール)”を混ぜて実験を行います。まずは、ペットボトルの中に、水から順に入れていき、着色顔料を投入する段になり、大学生から、青、黄、緑のなかから選ぶように言われた子どもたち。多数決で決まったのは黄色。きれいに黄色に染まった液体に、いよいよ秘密の材料を混ぜることになりました。「これを混ぜると、何が起きるでしょう」の質問に、子どもたちの答えは「1.爆発する」「2.泡立つ」「3.固まる」。実験を開始すると、ぶくぶくと泡立つように膨らんで、固まったようにも見えました。そして最後は温度が上がって温かくなったそうです。23も正解ですね。
見る見るうちにこんなに膨らんでびっくり

   音楽グループ
「きらきら星」を大学生がウクレレの演奏に合わせて歌います。はじめに、「Twinkle, twinkle,little star, How I wonder what you are! Up above the world so high, Like a diamond in the sky」という歌詞のなかから、「Starほし」「Worldせかい」「Diamondダイアモンド」という3つの言葉を英語と日本語の表記で示して、子どもたちと発音の練習をします。その後、曲を歌い、途中で、3つの言葉が出てきたら、大学生と一緒に子どもたちも歌います。すると、繰り返し歌ううちにだんだん発音が上手になっていきました。
「3つの言葉が聞こえたら、その言葉を一緒に歌おう」
   キャンプグループ
いろいろな道具を見せて小学生に何の道具かをこたえてもらいます。答えは、英語表記で回答を示します。はじめは、「この袋の中身は何でしょう」と黒く細長い大きな袋を見せます。子どもたち「キャンプ用のいす」「テント」。答えは「Tent」。すると大学生、やおらテントを組み立て始めました。「えっ、あそこ(あんな狭いところ)に立てるの?」という声が後ろから聞こえてきます。
そして、「Compass方位指示器」「Sleeping bag寝袋」「Flint & Steel火打ち石と鋼」「Flash light懐中電灯」といったキャンプ道具が次々に示され、子どもたちもそれに対して積極的に答えていました。

最後は、グラハムクラッカー、チョコレート、マシュマロを使った、キャンプに欠かせない食べ物「S’mores」づくりの実演。キャンプでは、マシュマロをキャンプファイアーの火であぶり、中が柔らかくなったところでクラッカーとチョコレートではさむのだそうですが、ここでは火を使えないのでマシュマロをクラッカーとチョコレートではさんでS’moresのできあがり。大学生が食べてみせると、子どもたち「おいしいそう!」と盛り上がりました。
出来上がったS'moresを見せる学生さん
後ろは組み立てたテント
次は、台原小学校の番です。子どもたちは、自分たちのまち自慢として、東照宮、伊達政宗、ずんだもち、笹かまぼこ、牛タン、羽生結弦さんについてイラストや写真を見せながら紹介、それが何なのか誰なのか質問しました。正解だったのは羽生さん、さすがに有名ですね。そして学年じまん。「みんな優しく仲良し」「一致団結、なんでもチャレンジ」「歌がとても上手」の3つ。そしてその自慢の歌「with you smile」を披露しました。ハーモニーが美しく、大学生から大きな拍手が送られました。
最後は、子どもたちから大学生に質問と感想タイム。「英語が聞けて楽しかった」
「(大学の)学年はいくつありますか」、大学生「基本的には4年。1年生はfreshman 2年生はsophomore 3年生はjunior 4年生はseniorと呼びます」
「授業は何がありますか。一番好きなのを教えて下さい」という質問に対しては、各々回答しましたが、なかでも、「このクラス(酒井さんの)が一番好き」という点で一致していました。
大学生からも質問。「1クラス何人ですか」に対して「34人で、全学年で102人います」、「好きな授業は」については、算数、理科、体育などの返事。「好きなアニメ」については即「ワンピース!」。すると大学生も「Oh, One piece!」と応じていました。 

こうして楽しい時間が瞬く間に過ぎました。
子どもたち「忙しい中、実験、準備ありがとうございます」「宮城に来て、ずんだ、牛タン食べてみてください」とお別れの言葉を言うと、大学生も全員前のほうに集まって大きく手を振り笑顔でお別れしました。

 2019219日、もう一度スカイプ交流を予定しています。今度は、5月に実際に台原小に来る大学生たちです。どんな交流が待っているのか楽しみですね。

2018年11月8日木曜日

「楽しい折り紙建築」宮城県児童館職員等研修会


1025日(木)

日立システムズホール仙台にて、宮城県児童館・放課後児童クラブ連絡協議会主催の研修会が開催されました。建築と子供たちネットワーク仙台は、県内児童館、児童センターの職員、放課後児童クラブ指導員の方々等105名を対象に、表現活動の講義にて「折り紙建築」を紹介させて頂きました。
用意した道具は、カッター、鉄筆、アルミ製定規、カッターマットです。
始めに、自分で線をカットする立体的なカードの製作を行いました。実線は切込みを入れる、点線は山折り、破線は谷折りをします。注意としてカッターは1度で切ろうとせず、3回位に分けて少しずつ刃を入れて切ることや、鉄筆で線のはじまりと終わりの部分に印をつけておくこと、折線には鉄筆で線を引くことなども話しました。
1つ目の作品は「ブロック」。始めは戸惑っていたみなさんも要領がわかってくると作業が早く、2つ目の曲線が難しい「白鳥」を作り始めている方もいました。
1つ目の作品「ブロック」
静まり返った会場で、カッターを動かす音がかすかにします
次は茶谷正洋さんデザインの「ミコノス島」「パルテノン」「ウェディングパレス」(こちらは最初から切込みが入っています)を立体的に折り上げます。出来上がった作品に赤や青のカードを裏に当てると、一段と立体感が出る美しいカードになり、会場から声が上がりました。
定規をあててカッターで切った後の全体を折る順番が、少し難しく感じた方もいましたが、参加した方全員がほぼ時間内にカードを完成させることができ、1枚の紙からできる立体の面白さを楽しんでいました。
ウェディングパレスは下から順番には折り上げられないので、
少しずつ全体的に仕上げます。難易度は高めです。
始めは緊張した空気が漂っていた会場でしたが、一枚仕上がるごとに、お隣の方と教えあったりとコミュニケーションを取られ、和気あいあいとした雰囲気であっという間に2時間の講座が終了しました。