2014年8月22日金曜日

UIA Architecture And Children Golden Cubes Awards 2014授賞式参加と南部アフリカの旅


2014年8月3日(日)~11日(月)

建築と子供たちネットワーク仙台は、UIA2014世界大会・UIA Architecture And Children Golden Cubes Awards 2014のフォーラム(8月5日)と授賞式(8月6日)に参加するため、南部アフリカの旅に出かけました。参加者は、ネットワーク仙台メンバーとその家族4名と、JIA(日本建築家協会)東北・北海道・関東の各支部の方々9名です。




UIA世界大会は3年に一度開催され、今回は南アフリカ共和国第二の都市ダーバンで行われました。3日に羽田を出発、シンガポールとヨハネスブルグを経由し約24時間かけて4日ダーバン到着。キング・シャカ空港から会場の国際会議場までの車窓の両側にはサトウキビのプランテーションが広がっています。会場で登録をすませ、すぐに市内見学へ。ダーバンはインド洋に開けたナタール港というアフリカ最大の港を持って
います。ナタールとはクリスマスの意味で、バスコ・ダ・ガマがここにクリスマスに停泊したことにちなんで名付けられたそうで、海事博物館の近くにバスコ・ダ・ガマの停泊を記念した時計塔がありました。

一面にさとうきび畑が広がっています

バスコ・ダ・ガマ停泊記念時計塔




2014年8月21日木曜日

<8月5日 建築と子どもフォーラム>


フォーラムでは、Ewa Struzynska氏(UIA Architecture And Childrenワークプログラムディレクター・フランス)とHannes Hubrich氏(UIA Architecture And Childrenワークプログラムメンバー・ドイツ)を進行役に、世界各地で行われている人工環境教育の活動に関する講演と各受賞者/受賞団体の発表がありました。交通行政と連携して子どもたちが地域の都市計画を模型で提案するスウェーデンの活動や、モンドリアンの絵に表現されている3色を使ったまちを模型で創るロシアの活動など多彩で創造性あふれるものばかりです。展示会場のゴールデンキューブ賞のブースには、受賞作品を含めた各応募作品が展示されていて賑わっており、「建築と子どもたち」の活動が世界に広がり、根付いていることを感じることができました。
会場のダーバン国際会議場

展示会場のゴールデンキューブ賞ブースを発見

ゴールデンキューブ賞ブースは多くの人で賑わっていました
右上がネットワーク仙台のパネル

ダーバン国際会議場
 
講演は次の5人の方々です。
Carolina Pizarro Hernandez氏(コスタリカ)「Sharing with children and youth: Ludic and creative life experiences in different spaces, to get a better life quality for all
Suzanne de Laval氏(スウェーデン)「“It becomes important when its for real!” Children’s and young people’s participation in community planning
Nona Aznavouryan氏(ロシア)「START - A successful approach to Built Environment Education of Children in Russia
Heba Safey Eldeen氏(エジプト)「A Framework For Integrating Architectural Education In Undergraduate Education In Egypt
Hannes Hubrich氏「Built Environment Education – Successful Partnership between Architects and Teachers

受賞発表は次の通りです。
<学校部門>
日本を代表して発表
Carolina Estrada Garzón氏(コロンビア)
The House: build, play and learn
<組織部門>
渋谷セツコ、細田洋子(日本・建築と子供たちネットワーク仙台)
Children participated in the restoration of historic architecture damaged by the Earthquake
<視聴覚作品部門>
Madeléne Beckman氏(スウェーデン)
What is HOME? - A meeting between dance, architecture, dancers and orphans
<特別賞・出版部門>
Magdalina Rajeva氏、Nikolay Davidkov氏 (ブルガリア)
Interdisciplinary Project “Architecture and Children” Exploring many Aspects of Architecture
<特別賞・視聴覚作品部門>
Milena Ilina(ロシア)
Piet Mondrian's City, Video Film 4:30 min
熱気に包まれた会場

2014年8月19日火曜日

<8月6日 授賞式>


6日は、会議場の一番大きなホールでゴールデンキューブ賞を含めた各賞の表彰が行われ、渋谷セツコさんがネットワーク仙台を代表してゴールデンキューブ賞組織部門最優勝賞の表彰状とトロフィーをいただきました。トロフィーは、アフリカの木彫家のWidus Mtsuhallsi 氏が製作した、ヤシの木の上で鳥がゴールデンキューブをくわえているユニークな作品です。

表彰式の開幕
表彰状とトロフィーをいただきました
●シャカランドツアー
6日の授賞式に先立ち、ダーバンから北に車で2時間ほどのところにあるシャカランドに行ってきました。シャカランドは、かつて南アフリカ北東部のインド洋沿岸一帯にズールー族の王国があり、その王であったシャカの生涯を描いた1980年代のテレビドラマのセットとしてつくられたものですが、今ではズールー文化のテーマパークとして多くの観光客が訪れています。私たちもその独特の文化や暮らしを体験しました。


ズールーの村が再現されているシャカランド


戦いのダンス

2014年8月18日月曜日

<8月7日 ザンベジ川サンセットクルーズ>


参加者8名で、南部アフリカに生息する動物たちや自然環境に触れる旅にでかけました。
7日は、朝4時にホテルを出発、ヨハネスブルグ経由で約9時間かけてザンビアのリビングストン空港に到着、ここでビザ取得のため80US$を支払い、黄熱病予防注射証明書を見せてザンビアに入国できました。すぐに車で宿泊地であるジンバブエのビクトリアフォールズへ向かいましたが、国境のジンバブエ税関でビザ代として45US$を支払うことに。やっと到着したホテルに荷物を置いてザンベジ川のクルーズへ。ザンベジ川は全長2,750km、アフリカ第4の長さの川です。ゆったりとした流れに乗りながらボートでクルーズしていきます。川辺で象がアカシアの実をしきりに食べたり、川の中からカバが顔を出し、ときどき大きな口を開けたりしているようすを見ながら、皆さん、川向こうの大地に沈みゆく夕日に歓声をあげていました。
カバが口を開けてご挨拶

ザンベジ川に沈む夕日

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2014年8月16日土曜日

<8月8日 チョべ川ボートクルーズ/チョべ国立公園サファリ>


8日は、ビクトリアフォールズからボツワナのチョべ川とチョべ国立公園に向かいました。車で走ること約2時間、チョべ川の船着き場に到着。ここからボートに乗り換えてクルーズに出発しました。チョべ川はザンベジ川の支流と聞いていたので小さな川かと思っていましたが、かなりの川幅がありました。川には中州があり、そこに象やバッファローやカバの群れが悠々と草をはみ、鳥たちが羽を休めているようすを見ることができました。岸辺では、カバや象が泥浴びをし、キリンが水を飲んでいます。よく見るとワニがあちらこちらでお昼寝の最中。象の家族は中州めざして川を渡っていました。先頭は中ぐらいの大きさの小象。その次が大人の象、最後から2~3番目が赤ちゃん象で、前後を大人がはさんで途中おぼれかけると鼻と身体で押して助けていました。クルーズが終わると次はチョべ国立公園を巡るサファリ。決して大きな声をあげないこと、立ち上がらないことをガイドに注意されサファリへ。川のほうに小走りにやってくる象の群れ。ガイドによれば乾季でからからなので一刻も早く川にたどり着きたいと思っているのだそうです。キリンもたくさんいて木の葉をもぐもぐ。こちらをじっと見ています。サファリジープからチョべ川を眺めると、中州にたたずむ動物たちの向こうにナミビアの草原が広がっていました。
川を渡る象の群れ

中洲にたどりついた象たち

鳥を背中に乗せたバッファロー

キリンの家族

インパラ

川に飛び込むワニ

動物たちのオアシス・チョベ川
対岸はナミビアの草原