2019年10月17日木曜日

「蔵で堤人形」絵付けわーくしょっぷ

2019929()
 来年の干支は十二支のはじまりの<子(ね)>です。毎年太白団地の「蕎麦キッチンぶれのわ」で行われてきた干支絵付けワークショップですが、今年は若林区南材木町の奥州街道沿いに残されてきた〝旧丸木商店の店蔵″で行われました。この店蔵は仙台市の「杜の都景観重要建造物等」にも指定されています。2011年の大震災で被災しましたが、近くの南材木町小学校の子どもたちが復興を願ってデザインした、ユニークな〝紋″で飾られ復活しました。
 この日は集まった21名の参加者に、堤町で「つつみのおひなっこや」を営む堤人形作家の佐藤明彦さんから絵筆の使い方や、彩色の仕方を指導してもらいました。はじめに一人ひとりに手渡されたものは、何かに乗っかっているネズミです。全体に真っ白い胡粉が塗られています。明彦師匠の指導の下、朱色、緑を塗っていくと形が現れてきました。「にんじん?」「あー、ナンバンね!」口と鼻に朱色で線と点をいれると、「我ながらカワイイ…」とか「口が曲がった!」とか声が飛び交います。中でも難しいのは〝目″と〝ひげ″です。(あーーあ)や「あーっ!」「失敗したー!」とちょっとした興奮状態、笑ってごまかす声が絶えません()。やはり良く筆を選んだ人はうまく行ったようです。ともかくも楽しい時間はあっという間に過ぎ、出来上がりはオンリーワンの可愛らしい<ねずみさん>になり、皆さん大満足でした。
 空き時間を利用して、古い町屋の店蔵内部を見学し、仙台市に残る数少ない昔の建物に触れる事もできた秋の一日でした。
旧丸木商店の店蔵を会場に開催しました

佐藤明彦師匠(中央)の手ほどきを受けながら絵付けに集中


一筆一筆丁寧に絵付します