2018年12月3日月曜日

立町小学校5年生「西公園遊びひろばをデザインしよう」完成発表会

20181127日(火)

1016日の模型づくりから1か月余り、子供たちの想いのこもった模型をお披露目する日を迎えることとなり、日本建築家協会東北支部宮城地域会(JIA宮城地域会)主催のアーキテクツウィーク201820181127日~30日)の中で完成発表会が開催されました。会場のせんだいメディアテーク1階オープンスクエアには、市民、建築家、保護者など約80名の方々が集まっています。司会はJIA宮城地域会の渋谷セツコさん。子供たちは大勢の大人の前で始めは少し緊張気味でしたが、はじまると「西公園遊びひろば」のデザインポイントを元気よく大きな声で発表することができました。
遊びひろばのデザインについて発表

● Aグループ「大人も子供も安心して過ごすことのできる公園」
・池は落ちないように柵を工夫し、浅いところでは入って遊ぶことができる池
・軽食をとったり、会話をしたり、広瀬川が眺められるデッキ
・ランチをしたり、子供の見守りをすることができる休憩所
・花のまわりをライトアップし、夜も見られる花畑と橋
・夏の暑さでも快適に歩けるようミストシャワーがある道
Aグループ「大人も子供も安心して過ごすことのできる公園」

● Bグループ「楽しく体を動かせるアスレチック公園」
・小さい子にはボールプール、子供には迷路、大人には健康器具など年代に合わせて利用できるアスレチック
・楽しい形でペットと一緒に運動できるクマ型のドッグラン
・車いすでも使えて、冬はそり遊びもできる丘
・丘や公園の木々を見て楽しみながらゆったり運動できる道
・浅くて小さいエリアと噴水のある大きいエリアがある魚型の水遊び場
Bグループ「楽しく体を動かせるアスレチックス公園」


● Cグループ「一日中、花と緑を楽しむことができる公園」
・雨に強い丈夫な木材を使い、木の匂いを楽しむこともできる木製アスレチック
・星を見たり、川のせせらぎの音を聴いたりしてリラックスできる広瀬川の上の小屋
・季節ごとに変わる花の色と香りを楽しめるグリーンアーチ&フラワーロード
・七夕をアレンジした明かりや季節に合わせたライトアップ
・丘やトンネルや芝生があるドッグラン
Cグループ「一日中、花と緑を楽しむことができる公園」

● Dグループ「自然を楽しみながらのんびり散歩ができる公園」
・花のアーチや木々を眺めながら楽しく歩くことができる散歩コース
・屋根に草や花を植えて自然風景に溶け込むようにしたトイレ
・休んだり、ランチをすることができるよう、散歩コースの途中に設けたいろいろなベンチ
・地下鉄も見えて、夏も快適に過ごせるグリーンカーテンのある丘の上の休憩スペース
・子供用の遊具ゾーン、大人用のバスケットボールゾーン、野球やサッカーゾーンの3つに分けた遊び場
Dグループ「自然を楽しみながらのんびり散歩ができる公園」

発表が終わると熱心に聞き入っていた参加者から大きな温かい拍手が送られました。
最後に、子供たちの代表から、西公園の再整備を担当している仙台市百年の杜推進部の岡本一郎部長にデザイン内容をまとめた報告書を手渡しました。岡本部長からは、「五感を活かしながら広場を楽しむことができる提案になっています。これからもデザインすること、考えることを続けてほしい。そして、これからみんなの意見を参考に整備していきたい」との感想がありました。
立町小学校校長の堤祐子先生からは「自分のまちを素敵にし、幸せを与えるための勉強でした。未来の仕事はAIがほとんどできるようになるそうですが、人間にしかできないこと、それはこの学習のようにチームでアイデアを出して一緒に作り上げていくことです」との話がありました。
岡本部長と校長先生の感想やお話しを聞いた子供たち。その顔には、自分たちも公園づくりの役に立ったのだという誇りや、話し合って問題を解決し、「みんなが楽しめる公園」のデザインを成し遂げることができたという自信にあふれているように見えました。


子供たちの模型と図面は、一緒に活動してきた山形大学地域教育文化学部佐藤慎也研究室の学生の作品とともに4日間にわたり展示されました。27日の夕方には子供さんに連れられて模型を見に来たお父さんもいて、発表を聞くことができなかった多くの方々で賑わいました。
展示された模型に見入る保護者と子供たち