2022年10月16日(日)
若林区南材木町にある旧丸木商店の店蔵を会場に、来年の干支<卯(ウサギ)>の堤人形の絵付けを、日本建築家協会東北支部宮城地域会との共催で実施しました。
奥州街道沿いに残るこの店蔵は、仙台市の「杜の都景観重要建造物等」にも指定されています。2011年の東日本大震災で被災しましたが、近くの南材木町小学校の子どもたちが復興を願ってデザインした、ユニークな〝紋″で飾られ復活しました。これまで建築と子供たちネットワークでは、この店蔵を保全・活用する活動を行ってきました。
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昨年度に引き続き、今年もコロナ禍を考慮し、人数を絞っての開催となりました。
集まった11名の参加者に、つつみのおひなっこやの佐藤明彦師匠が、丁寧に指導してくれました。太さの異なる3種類の筆を使い、白色、桃色、朱色、墨の4色で絵付けを進めます。
親ウサギの懐に子ウサギが3羽いるウサギの干支人形。まずは真っ白い生地の堤人形のうち、親ウサギの胴体を白で塗っていきます。生地と同じ白色なので白いのでちゃんと塗れているかなと確かめつつ筆を進めます。「何度も塗り重ねるとムラになるよ」との師匠からのアドバイスの元、迷いを捨てて筆を動かしていきます。
子ウサギの桃色で胴体を塗ったら、だんだんと細かい作業に進みます。目、耳、口を、桃色と朱色の顔料で仕上げますが、ちゃんと乾いてから塗り重ねないとにじんでしまうので、焦りは禁物です。
ここまでの作業では、それぞれの違いはそれほど見られませんでしたが、墨で眉と髭を入れた瞬間にウサギたちはガラッと個性的な表情になりました。
比較的シンプルな今年の干支人形、時間に余裕があったので、最後に親ウサギの白い胴体部分に桜の花を描き足して、かわいらしいウサギの干支人形が完成しました。
佐藤明彦師匠が手本を見せながら教えてくれました |
真剣に絵付けする参加者 |
完成後、全員の干支人形を並べて撮影会 |
自分の作品を持って記念撮影 |