2019年3月2日土曜日

台原小学校4年生「南フロリダ大学とスカイプで交流しようパート2」

2019219日(火)

 台原小学校4年生102名は、南フロリダ大学オーナーズカレッジの学生さんとの2回目のスカイプ交流の日を迎えました。午前9時(フロリダ時間午後7時)にスカイプがつながると、テレビ画面の向こうに学生さん20名、アドバイザーのアーニー・メヒアスさん、インストラクタ-兼通訳の酒井敦子さんの合計22名の方々がオーナーズカレッジの会議室に集まっていました。交流はUSF側からスタート。
学生たちは、学生の好きな食べ物をテーマにした「ミルクシェイク」、子どもたちもよく知っている食べ物の分子構造をテーマにした「化学記号」、タンパの街で学生たちがよく食べるランチをテーマにした「キューバのサンドイッチ」、音楽で感情を表現することをテーマにした「リズム」の4つのグループに分かれてプレゼンテーションとクイズを行いました。グループメンバーそれぞれが自分の名前を言って自己紹介したあと、各テーマに関係する言葉を英語と日本語で書いた紙を見せながらゆっくり英語を発音すると、子どもたちもそれをまねて発音。楽しく英語を学ぶことができました。

1.ミルクシェイクグループ
大学生が「ヘルシーではないけれど、アメリカ人が大好きなおやつです」とミルクシェイクを紹介、その作り方を実演しました。はじめに「ice creamアイスクリーム」と「milkミルク」を混ぜます。次に、色着けとして、「blue 青」と 「pinkピンク」のうちどちらかを子どもたちに選んでもらい(多数決で青に決定)、「blenderブレンダー」を使ってすべてを撹拌していきました。今度はトッピング。「whip creamホイップクリーム」をのせたあと、「strawberry いちご」あるいは「chocolateチョコレート」と、「sprinklesスプリンクル」あるいは「cherryチェリー」のどちらかを選んでもらいました。その結果、多数決でチョコレートとチェリーに決まり、それらをトッピングしてミルクシェイクが出来上がりましたが、その食べ方に特徴がありました。学生がポテトチップをミルクシェイクにつけて食べはじめたのです。「アメリカではこうやって食べるんだ。君たちもこうして食べたことある?」と聞くと、子どもたちは「ない」。でも美味しそうに食べる学生から「食べてみたい?」と聞かれて、「食べてみたい!」と大きな声で応えていました。


ミルクシェイクの作り方を実演

2.化学記号グループ
はじめに、大学生が「いろいろな物体の分子の勉強をしましょう」と子どもたちに話しかけました。その物体とは、「vitamin CビタミンC(オレンジに含まれている)」、「chocolateチョコレート」、「potassiumカリウム(バナナに含まれている)」、「salt塩」、「water水」の5つ。英語と日本語の言葉と一緒に分子構造が描かれている紙を見せながら、それぞれの物体がどんな分子の形をしているかを説明したあと、子どもたちにクイズを出しました。
「オレンジに含まれている分子は何ですか」と言う質問には、すかさず「 ビタミンC!」。物体を見せながらそれが何かを当てる質問には「チョコレート、カリウム、オレンジ、塩、水」とすべて正解。次は分子の絵から物体を当てる問題。少し難しかったようですが、頑張って当てることができました。おもしろかったのは水の分子の絵を見て元気よく手を挙げて出てきた子が「ミッキー!」と答えたとき。子どもたちも大学生も大笑いでした。大学生が水の分子の形を説明したとき「ミッキーのようだね」と言ったことが頭に浮かんだのでしょう。
「この分子は何?」「ミッキー!」


3.キューバのサンドイッチグループ
このグループは、ラテンアメリカ系の学生たちがキューバの文化紹介として、ランチによく食べるというサンドイッチの作り方を教えました。
使われる食材は、「Cuban breadキューバのパン」「pork豚肉」「salamiサラミ」「picklesピクルス」「Swiss cheeseスイスチーズ」「mustardマスタード」の6種類。学生たちは、それぞれの食材のイラストに、食材の言葉を英語と日本語を表記した紙を掲げて紹介しながら、子どもたちと一緒に発音してみました。そして、フランスパンに似た形をしたキューバのパンの真ん中を横に切り、その中に順に食材を挟んでいき、最後にトースターで押すようにして焼きます。サンドイッチができるまでの間、学生から「好きなランチは何ですか?」と質問があり、子どもたちは「おにぎり!」「給食!」と元気いっぱいに答えていました。しばらくしてトースターを開けると、中から焼きあがったばかりのキューバのサンドウィッチが。匂いは届きませんでしたが、美味しそうに食べる学生さんの顔を見て子どもたちはうらやましそうに見ていました。
キューバのサンドイッチの出来上がり
4.リズムグループ
最後のグループは、ギターやボンゴなどの楽器を持って登場。「リズムは音楽のパターンを作ります。リズムでいろいろな感情を表現できるので、みんなで一緒にリズムを作ってみましょう」と呼びかけました。そして、「happy 幸せ」「sad悲しい」「excited ワクワクする」をリズムで表現することになりました。学生たちが楽器で奏でるリズムに合わせて、「Listen聞く」という紙が出たら学生のお手本を聞く、「Repeat繰り返す」が出たら学生のやり方をまねて手拍子でリズムを作る、「Stop 止まれ」が出たらやめる、ことを約束してはじめました。
最初は「happy 幸せ」の表現。みんなでサムズアップをして幸せをジェスチャーしたあと、学生のあとに続いて手拍子でハッピーなリズムを作りました。次は、みんなで泣いているふりをしてから、手拍子で「sad悲しい」を表現。最後は、ほっぺたに両手を広げてワクワク感を作ってから、手拍子で「excited ワクワク」するリズムを作りました。

「excitedワクワク」するリズムをつくろう

今度は台原小学校の番です。子どもたちは、宮城県の見どころや名物についてのプレゼンテーションを行いました。
松島はきれいな景色と、カキや焼きかまぼこなどの食べ物が有名なこと、大崎八幡宮のどんと祭は3百年の歴史があるお正月のお祭りであること、仙台七夕は全国的にも有名なお祭りで、短冊に願い事を書いて竹につるすと願いがかなうとされていることなど、写真を見せながら、歴史や特徴などを分かりやすく紹介しました。また、学生さんたちにクイズを出して学生さんたちが参加できるような工夫もありました。「仙台には新幹線や地下鉄などの電車が走っていますが、電車に必要なものは何でしょう?」には「線路」。子どもたちは「駅」。どちらも電車に必要なものですね。こけしの紹介では、「こけしは何でできているでしょう?」これにはすぐに「木」と答えて正解。
「こけしは何でできているでしょう」
圧巻は全員で踊る「すずめ踊り」。子どもたちは、お揃いの青い半纏を着て、手作りの扇子を持って丘の子広場をいっぱいに使って元気よく踊りを披露しました。今回の学生さんたちは、5月に台原小学校を訪問することになっています。子どもたちが「台原小にいらした際は一緒に踊りましょう」と呼びかけると学生さんたちもみんな手を振って喜んでいました。
元気いっぱいにすずめ踊りを披露