2017年5月30日、米国南フロリダ大学のオーナーズカレッジ(honors
college)からベンジャミン・ヤングさんと酒井敦子さんをお招きして、「道」を題材に哲学とデザインに関する学習をしました。そのオーナーズカレッジの大学生20名が2018年5月16日に六郷小学校を訪れる予定になっています。その前に、オーナーズカレッジの大学生17名と六郷小5年生128名が顔を合わせてお互いの言葉や文化に触れ合おうと、この日、スカイプによる遠隔学習が行われました。
場所は視聴覚室、日本時間8時に接続開始するとカンファレンスルームに集まっている大学生のみなさんと酒井さんが映し出されました。画像も鮮明で動きもスムーズ、声もよく聞こえます。昔、ロサンゼルスやニューメキシコとテレビ会議をやったときは音が時々途切れ、画像はコマ送りのようでしたので隔世の感があります。
9時本番開始。はじめは大学生側から4つの英語クイズが出されました。最初は色に関する質問。「Green」「Red」「White」「Black」などの色を英語と日本語で書いたボードを示しながら、自分の周りでその色がどこにあるか探してみようというもの。子どもたちは友達のシャツを指さしたり、画面の向こうで学生さんたちが同じ色の風船や帽子を振っているのを見てそれを指さしたりしていました。
次は、学生が「Simon says」と言って、ある動作をするように言うと、その動作をしなければならならないというゲームです。「Simon says
raise your right hand」「Simon says tap your head」など次々来る指令に懸命に動作をしていきます。英語がよくわからない子どもたちは、画面の向こうで学生さんがやっている動作をまねしていました。おもしろかったのは、どちらの食べ方が正しいかを当てるもの。テーブルにはクリスマスに食べる七面鳥の料理や、パスタ料理が並んでいます。それをフォークとナイフを使って食べる役の学生と、手づかみや口だけで食べる役の学生の二人が演じるのですが、これにはみんな大笑い。
最後は、イヌ、ネコ、ヒヨコ、ネズミ、ウマなどの動物の鳴き声は日本語と英語でどう違うのか比べてみようという問題。
学生が「イヌ(dog)は何て鳴くの?」と聞くと子どもたちは「ワンワン」、すると学生が「woof」、同じように「ネコ(cat)」は「ニャーニャー」「meow」、「ヒヨコ(chick)」は「ピヨピヨ」「cheep- cheep」、「ネズミ(mouse)」は「チューチュー」「squeak-squeak」、「ウマ(horse)」は「ヒヒーン」「neigh」 という具合です。
日本語と英語ではこんなに違うんだということがわかり、子どもたちは一様に驚いたようすでした。 .
今度は六郷小の番です。
まずは、5月のベンジャミンさんと酒井さんの「道ってなんだろう?」の授業からはじまった「つながる小道」をデザインする学習について、図面と模型を見せながらこれまでどんな学習をしてきたかを発表しました。
そのあとは、学習発表会に向けて練習しているという、ジョン・デンバーの「Take me home,
Country Roads」を英語と日本語で合唱。「Almost heaven
West Virginia Blue Ridge Mountain Shenandoah River」と子どもたちが歌い出すと、それに合わせて通訳のブルースさんが口ずさみ、気がつくと画面の向こうからも大学生の歌声が聴こえてきます。遠く離れたフロリダと仙台が歌でひとつになる楽しい時間を過ごすことができました。
最後に、「道」という字を書いて見せる書道の実演、和太鼓の演奏、けん玉やお手玉の実演など駆け足で日本文化を紹介しました。
こうして予定していた50分間が終わり、もう一度みんなで「Take
me home,Country Roads」を歌いながらお別れをしました。「See you,goodbye!」
この交流にあたり、大学生活などを写した自己紹介ビデオを事前に送っていただいたほか子どもたちが楽しめるゲームを考えていただいた大学生の皆さん、また、機材の準備や調整に当たっていただいた酒井敦子さん(通訳も兼ねてもらいました)と仙台市教育センターの皆様、通訳をしていただいたブルース・ウィットレッドさんに心から感謝いたします。
「Simon says raise your right hand」中央が通訳のブルースさん |
図面や模型を見せながら発表しました |
和太鼓の演奏を見てもらいました |
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