2014年3月7日金曜日

<白菜づくり>


「種はひとつずつ植えるんだよ」と高橋先生
 8月19日 高橋先生の話を聞き、萱場さんの畑を見て、修学旅行で「下ノ畑」を訪ねたことで、子どもたちは自分たちも白菜を学校で育ててみたいと思うようになりました。夏休み中のその日、みんなで学校菜園に種まきです。種は高橋先生からいただいたもので、いずれも宮城県の渡辺採種場によって開発されました。
 震災後、野々島で採種された「松島新二号」(昭和18年発表)、「オリンピア」(昭和39年発表/東京オリンピック記念)、「秋の祭典」(平成24年発表)、「晩秋」(昭和41年発表)の4種類です。ポットやセルトレーでの苗栽培と直植えの2つの方法で行いました。
可愛い芽が出てきました!
 小さな種は、やがて芽が出て、葉が出て、その葉がだんだん大きくなって、4ヵ月後には立派な白菜に成長しました。私たちが学校を訪ねた11月中旬、菜園には青々とした大きな葉を幾重にもまとった大きな白菜がずらりと並び、すでに固く結球しているものもあってびっくり。雑草が次々に生え、夏の暑さや台風にやられ、いろいろな虫に食べられたそうですが、毎日、草取りや水やりや虫捕りを頑張ってきたからこんなに見事に育ったのですね。





シャワーで涼しくなってね
 吉成小の白菜づくりは、高橋先生を通して素敵な交流に広がりました。塩釜市の浦戸第二小と浦戸中の小中学生が野々島で白菜を育ててその種を採り、それを吉成小の6年生が学校で育苗し、さらにその苗を花巻市の南城小学校の5年生が賢治の「下ノ畑」で育てるという栽培リレーが実現したのです。「下ノ畑」で南城小5年生と下ノ畑保存会の方々の手で大切に育てられた白菜は、11月27日に151個が大きく育って吉成小に帰ってきました。これらの白菜は仮設住宅の方々に贈られたほか、おひたし、クリーム煮、すきやきといったメニューで給食に出され、全校生徒が3日間も「下ノ畑」の白菜を堪能したそうです。



「立派な白菜ができたよ!」上:吉成小学校のみなさん 下:南城小学校のみなさん


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