2014年3月5日水曜日

<野菜の断面図を描こう>



ルーペでよくみてみよう

11月13日 学校の畑で採れた白菜の断面図を描きました。描くのは、白菜のほかに、萱場さんの畑で採れた紅芯だいこんや曲がりねぎ、そしてパプリカなどの野菜です。それぞれの野菜を縦半分に切り、そののなかから好きなものを選びます。次に選んだ野菜の断面をルーペでよく見ます。白菜の葉っぱの根元のほうはどうなっているのか、葉っぱにはどんな特徴があって命の工夫になっているのか、など。注意深く観察した断面をマーカーで描き、気づいたことを引き出し線を使って言葉で書くと断面図が完成です。その断面図の上に窓紙をずらしながらあてていき、穴から見える部分で気に入ったところが決まったら窓紙をテープで固定します。今度は穴の部分をクレヨンで別の紙に拡大していきます。この断面図はあとで灯ろうに使う牛乳パック(1000cc)に写すことになっています。
窓紙の穴から見える部分を拡大
そこで拡大や縮小が自然にできるように、窓紙の穴と拡大図を描く紙の縦横の寸法は、牛乳パックの長方形面のそれと同じ比率になるよう作られています。クレヨンの拡大図を描くときは、「元の野菜のことは忘れて自由に色を使う」「背景にも色を塗る」「いくつかの色を混ぜて塗ってみる」などアドバイス。出来上がった作品はどれも素晴らしく、そっと手でなでてみたいという気持ちにかられました。この授業のあと、子どもたちは描いた断面図から思い浮かぶ励ましの詩を書いて灯ろうづくりの準備をしたそうです。



学校の復興応援ブログには、「『命をつなごう』という思いは人間も植物も同じなんだなと気づきました。ふだん食べている野菜がこんなにも細かい構造になっているとは思ってもいませんでした。野菜も一生懸命生きていると実感しました」と感想がのっていました。よーく観察してデザインしたからこその深い言葉ですね。

励ましの詩が添えられた断面図

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