2018年3月1日(木)~6日(火)
登り窯の前にカフェ案内を設けて準備OK |
2017年12月20日、堤町まちかど博物館内の佐大商店登り窯(六連房式・1918年築造)が杜の都景観重要建造物等(仙台市の「杜の都の風土を育む景観条例」に基づく制度)に指定されました。その指定を祝い、所有者の佐藤はつみさんに協力して、3月1日から標記のイベントを開催することになり、堤町まちかど博物館の展示室に堤人形のおひなさまを展示(開催期間:3月1日~6日)するとともに、登り窯が100歳を迎えたことを記念したカフェ(開催期日:3月6日)を登り窯の中で行いました。
このイベントは、市内各地で行われた第14回「蔵deひなまつり」(主催:粋々まちなかプロジェクト)に参加する形で実施いたしました。
3月6日、天気は晴れ。2階の人形展示室には1週間前から堤人形のおひなさまを2段飾りで展示しました。上段には、江戸時代の人形型を用いて作られた内裏雛の男雛と女雛(「堤人形工房・つつみのおひなっこや」製作)を、下段には、内裏雛、三人官女、右大臣、左大臣、五人囃子など昔のおひなさまを飾りました。
このひな飾りの前で、「古い人形や型ほど袖が上向きになっていること」「上段にある、雪洞、左近の桜、右近の橘、菱餅もすべて焼物であること」「下段の内裏雛は江戸期に遡ると伝えられていること」などを説明。お客様は皆さん熱心に耳を傾け、ひとつ一つのおひなさまを愛でていらっしゃいました。
おひなさまを愛でるお客様 |
上段は江戸期の型で作った内裏雛、下段は昔のおひなさま |
カフェは、震災後に修復された3房のうち、2房を開放して設営。登り窯の中には、深紅のクロスをかけた長テーブルをセット。その上に桃の花と豆雛を飾りました。登り窯の通炎孔(炎を通すように窯の下部に設けられた穴)とテーブルの上にロウソクを灯すと、その明かりでガラス状のレンガの壁がピカピカ光ります。この幻想的な雰囲気の中でいただくコーヒーや紅茶、そば粉のスコーンは格別だったのでしょうか。窯の中は終始楽しそうな笑い声に包まれていました。
この日は、18名の方々が訪れました。なかには南の河原町から堤町までひな巡りをしながら俳句を作ってきた方もいて、ここでも1句詠まれていました。
久しぶりの賑わいに、100歳の登り窯もさぞうれしかったことでしょう。
癒やしの空間でほっと一息 |
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