2022年8月6日土曜日

建築と子供たちプロジェクト2022「野菜の断面図を描こう!」

2022年7月18日(月)

4月から毎月開催してきた「建築と子供たちプロジェクト2022」のハイブリッド型ワークショップは本日が最終回です。

会場のβ本町橋には、地元大阪の大人5名、5歳1名、小学2年生1名、小学3年生1名、小学5年生2名と、仙台と名古屋の大人3名が参加者として、大阪の1名、仙台の3名がスタッフとして、計17名が集まりました。また、オンライン側には、仙台、宇都宮、名古屋から3名が参加しました。

会場は、大阪城の外堀だったという東横堀川に面した公園のなかに昨年建設された民間のコミュニティセンターです。木造2階建てで、1階がショップと飲食スペース、2階がオープンな1室となっていて、2階を今回のワークショップスペースとして使わせていただきました。川に向かって開かれた全面ガラス張りの部屋は、川の流れがよく見え、窓を開けると川を渡る風も吹いてきて心地よい空間でした。

午後1時開始。指導はネットワーク仙台の渋谷セツコさん。

まずは断面図とは何かについて。「この部屋を横に切って上から見ると平面図、縦に切って横から見ると断面図になり、部屋の高さなどがわかります」

「ここに野菜がありますが、それらの断面はどうなっているのか見てみましょう」と言って野菜を切ってその断面をみなさんに見せました。

「これからすることは、これらの野菜を、ルーペを使って観察して断面図にしてもらうことです。断面図には気づいたことや気になったことを、引き出し線を使って書きます」

渋谷さんは、ルーペを使った拡大の仕方や紙への描き方、引き出し線や気づいたことなどの書き方についてホワイトボードに書き出しました。

断面図の描き方を説明する渋谷さん

そしていよいよ断面図を描くことに。テーブルの上には、半分に切り分けられた、ピーマン、キャベツ、カボチャ、キュウリ、ブロッコリー、オクラ、ミョウガ、マッシュルーム、キウイ、オレンジがずらり。その中から気に入ったものを各自選んでもらいました。
断面図は、A4の白い紙の上に、紙全体を使ってできるだけ大きく描いていきます。子供も大人も、野菜の断面を詳しく見ようと、ルーペを何度も目に当てていました。

ルーペで観察しています

ピーマンの断面図

縦と横の両断面を描いたキュウリの断面図

断面図が出来上がると、「窓紙という小さい穴の開いた紙を、描いた断面図のなかの気に入ったところにあて、窓から見える部分をクレヨンで拡大してデザイン画にします。このとき野菜のことは忘れてください」と渋谷さん。続けて、窓紙のあてかた、拡大の仕方、着色をすること、クレヨンの持ち方、デザイン画を描くときの注意点などについて説明しました。
 みなさん、断面図の上に、窓紙をずらしながら当てていき、気に入った部分を見つけたようです。窓紙をドラフティングテープでとめ、八つ切り画用紙にクレヨンで描いくのですが、縦5㎝横7㎝の長方形の窓から見える部分を、八つ切り画用紙(縦横が窓のサイズと比例しています)いっぱいに拡大するようにとの注意がありました。
途中、全体に丁寧に色を塗ること、白くしたいときも白いクレヨンを塗ること、線は太く描くことなどの指導を受けて、やがてオンラインの方々も含めて全員が見事なデザイン画を仕上げることができました。

断面図の中の気に入ったところに窓紙を当て、窓から見える部分をクレヨンで拡大していきました

最後に、工夫したことや頑張ったことを前に出てきて発表。デザイン画からイメージする作品のタイトルが出来た人はそれも発表しました。なかには、作品に詩を書いた子もいて、大きな拍手をもらっていました。
2時間を目いっぱい使って断面図とデザイン画の制作を頑張ったみなさん。お疲れさまでした! 

<子供たちの作品>
オレンジの断面図の拡大(5歳)

オレンジの断面図の拡大(小学2年)

「ながれるうみ」キュウリの断面図の拡大(小学3年)

ながれるうみ
ザバーン ザバーン ザバーン
ながれるうみが大すきです
べっ べっ べっ べっ べっ べっ
ザバーン ザバーン ザバーン

「森のなか」ブロッコリーの断面図の拡大(小学5年)

「力強く育つミョウガ」ミョウガの断面図の拡大(小学5年)

<大人の作品(抜粋)>
ピーマンの断面図の拡大

オクラの断面図の拡大

オクラの断面図の拡大

ピーマンの断面図の拡大

オクラの断面図の拡大

キウイの断面図の拡大

ミョウガの断面図の拡大

キャベツの断面図の拡大

マッシュルームの断面図の拡大

キュウリの断面図の拡大


<感想(抜粋)>
  • クレヨンの”圧”がとても迫力のある絵になったとおもいます。拡大すると素敵な抽象画になっていて、大人より子どものほうがダイナミックでした。
  • 観察することでもののなりたちを学び、切り取り、色付けすることで、全く違う形が出来上がるというワクワクするプログラムでした。
  • 色付けの感覚に少し戸惑いましたが、途中アドバイスいただいたので、完成形のイメージがつかめました。
  • 子供たちや異年齢、異業種で集い、同じ活動ができるのは良かったです。
  • 物をよく見る大切さ、見方を変えれば見え方が変わる!事に今さらながら気付きました。
  • 楽しかったのは、視点の変化に気づけたことです。全体からディテールに入ると、だんだん大胆になってきました。逆に全体を振り返ってみたくなったり、あっちこっち思考を飛ばしながら、でもディテールに深く入って行く作業が楽しかったです。難しかったのは、クレヨンの強さを出すところです。画面越しでも伝わってくる、子供たちの絵の力強さが素晴らしかったです。
  • 家族3人で参加しました!野菜の断面をじっくりみたことなく、子供と一緒に、大人も楽しめました。
  • 建築の断面→野菜の断面→カラフルな作品につながると思っていませんでした!親子で楽しむ時間っていいなと、心から思いました!
  • 楽しかったです。久しぶりに観察して同じものを描く、クレパスで色を塗るということをして新鮮で、リフレッシュできました。見ていても人によって感じ方、表し方が違うことを発見?実感し、面白いと思いました。
  • 観察したことを忠実に紙に写しとるというのは、難しいことだと改めて感じました。
  • ちゃんとできるかどうか最初は不安でしたが、時間に余裕がある進行でしたので、慌てることなくとても楽しく取り組めました。
  • スーパーでの野菜選びから参加させていただけたので、何を使ったら面白そうかと別な角度から野菜達を見ることができて新鮮でした。プログラムの最後に野菜を食べてしまうと繋げるのは難しいでしょうか。
  • 昔小さかった頃に画家だった祖父の家に行った時の思い出で、夕食時に大皿に乗って机に出された茹でたての大きな蟹を前にして、祖父が私たち孫たちに「ではこれから食べずに絵を描きなさい」と言い、よだれを垂らしながら蟹の絵を書いたことを思い出しました。今回、オレンジを選んだ子などは、ちょっとそんな感じもあったのではと。そういえば、魚とか肉も断面いけるのでは、などとスーパーで思いました。これから料理をする時に、いつもスケッチしてしまいそうです。
  • 断面を立体的に考えながら記号化する所までは職業柄やりやすかったのですが、部分を切り取り絵にしていく段階は予想しておらず、ある意味、頭真っ白状態でやれました。
  • キュウリの中の種の付き方が、まるで木になる葉を逆様にしてギュっと束ねたようになっていたのが発見でした。また、皮のすぐ側の内側に等間隔にあるツブツブ(おそらく縦方向では筋か何か)が気になりました。表面側にあるトゲと何か関係があるのかなと調べたくなりました。



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