2014年7月1日火曜日

シンポジウム「子ども教育支援のプラットホームを考えるー子どものための建築・まちづくり教育のこれからー」参加報告


2014610日(水)

建築会館ホール(東京都港区)にて標記のシンポジウムが開催されました。このシンポジウムは、子どもの住まい・まちづくり教育に関わる、教師・教育関係者、公的機関、NPO、個人の活動を支援することを通して、住まい・まちづくりに対する社会的認識を育み、建築と都市の環境向上に寄与することを目的に、日本建築学会が設立した子ども教育支援建築会議の1周年記念事業として実施され、ネットワーク仙台も事例報告に参加しました。
基調講演では、田口純子氏(東京大学大学院)による、フィンランドのヘルシンキにある建築スクール“アルッキ”の20年にわたる教育活動の紹介がありました。その後、「行政による子どもの住意識向上のための取り組み」(馬場麻衣/北海道立総合研究機構)、「“建築たんけんガイドブック”を使った震災復興学習の取組み」(渋谷セツコ/ネットワーク仙台)、「JIAゴールデンキューブ賞20132014」(鈴木賢一/日本建築家協会東海支部・名古屋市立大学)、「なにわ出前塾・未来を担う世代へ」(畑中哲夫/竹中工務店大阪支店)の4事例の活動報告があり、吉野博氏(子ども教育支援建築会議会長)のコーディネートのもと、田口氏、馬場氏、鈴木氏、畑中氏、中村雅子氏(南池袋小学校長)をパネリストに迎えたディスカッションに続き、約80名ほどの会場参加者も交えて、子どものための建築・まちづくり教育の内容や課題などについて熱心な話し合いが行われました。
会場では各地の活動を紹介するパネル展示も開催されており、建築と子どもの教育活動の広がりを実感することができました。このシンポジウムを通して、各地で活動する方々と直接お話しできたことは何よりの収穫であり、こうした交流の機会が今後も続いていくことを願っています。
震災復興の取り組みについて発表する渋谷さん


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