2015年7月8日水曜日

吉成小復興応援プロジェクト〜交流会を開こう•バスツアー〜


2015年7月7日(火)

 吉成小学校6年生の復興応援プロジェクト。6月2日の視覚言語の練習に引き続き、2回目の授業。津波で被災した仙台市沿岸地域を訪れました。

 梅雨明けにはなっていないものの、見事な快晴に恵まれた日。子どもたちは仙台市若林区荒浜にある観音像の前に集まりました。
 松林周辺や被災した集落の家々の跡、貞山運河など実際に見て感じながら、耳を澄ませて音をスケッチしたり、「音の出る素材」を探して歩きました。鳥の声、波の音、風の音、海岸堤防工事の音…、被災度合いの大きさを感じながら、現在の状況を五感で感じ取りました。
荒浜地区内を各自で見たり耳を澄ませながら歩きました
鳥の鳴き声が響く貞山運河

 次に1組は若林区のニッペリア仮設住宅、2組は宮城野区の福田町南1丁目仮設住宅(敷地内に「みんなの家」があります)にクラス分かれて向かいました。各クラスがそれぞれ練りに練った企画を持ち寄り、交流会を開催し、住民のみなさんとゲームや、歌を歌ったりしながら、一緒に笑いあったり、お話を聞かせてもらいました。住宅の再建が進み、当初に比べて仮設住宅に住む人ぐっと少なくなっているという話でした。
ニッペリア仮設住宅での交流会の様子
 お昼ご飯を農業園芸センターで食べた後は、荒井地区の農家である萱場さんの畑に行きました。まず、「年間通して100種類以上もの野菜を育てている」「季節によって植える種は違う」「津波が来たその年は野菜が作れなかった」など、農家の暮らしや、野菜の旬、震災の被害とその再開の経緯などをお聞きしました。そして実際に畑に植えられいるシソ、バジル、ルバーブ、アーティチョークなど多種多様の野菜を、目や耳だけでなく、舌でも味わわせてもらいました。
 畑の周りの水路の流れや、たくさんのカエルたちにも夢中になりながら沿岸部の田園環境を体感した子どもたち。萱場さんに最後に感想などを伝えるを場面では「震災のときは自分は仙台に居なかった。大変な被害を受けたけれども、このように現在育てているのはすごい。」「いろんな野菜を作っていることがわかった。なによりシソが美味しかった。」という感想が話されました。
萱場さんの畑で野菜を満喫