2014年7月23日水曜日

〈被災地を知ろう〉

2014年7月3日(水)8:40〜15:20

視覚言語のスケッチを練習した子どもたちは、さっそく被災した仙台市の沿岸地域にある東六郷小学校、萱場さんの畑、被災した方々が住む仮設住宅に、気になる音、気に入った音は見つけに出かけました。
 クラス別にバスに乗り東六郷小学校、仮設住宅(1組はニッペリア仮設住宅、2組は「みんなの家」もある福田町南1丁目公園仮設住宅)、農業園芸センター(昼食)、萱場さんの畑を訪れます。
 実は東日本大震災が起こったそのとき、1組担任の千葉先生は東六郷小学校、2組担任の阿部先生は岡田小学校という沿岸部の小学校に勤めていました。1階天井まで津波が押し寄せ、現在は使われていない東六郷小学校の校舎を前に、千葉先生は被災当時の話、今回久しぶりに校舎に来て感じたことを話してくれました。そしてツバメの声が青空の下響くなか、「ツバメは元のとおりまた校舎に来てくれたんだなあと今感じます」と子どもたちに伝えてくれました。

東六郷小学校での出来事を千葉先生から聞きました
東六郷小学校の前の水路で音のスケッチ

 先生方から当時の話を聞いた後は東六郷小学校前の田んぼや水路で音のハンティング。その次に訪れた仮設住宅では住民の方から震災当時の話を聞き、また子どもたちが交流会を催しました。この日のために子どもたちは一緒に行うゲームや披露する歌、ダンスを練習してきましたので、一緒に体を動かしながら笑い、交流しました。終わった後は忘れないうちに、そのときの音もメモしていきます。
 農業園芸センターでお昼を食べた後は、被災した荒浜地区の畑で伝統野菜を栽培している萱場哲男さんの畑を訪れました。代表の子どもの挨拶のなかで「五感を使って学びたいです」という言葉があったからか、萱場さんはハウスで育てているミニトマトを収穫して食べても良いよと言ってくれ、子どもたちは大喜び。黄色、赤のあざやかなミニトマトは「あいこ」という品種なんだよ。同じ野菜でもその料理によってぴったりな品種があるから、スーパーで買い物するとき気をつけて見てみてねと教えてもらいました。
 萱場さんに育てている野菜のこと、畑を再開したときの想いなどを質問しながら、五感をフル活用して子どもたちは一生懸命気になる音、気になった音を見つけ、メモしていました。
トマトを収穫し、美味しくいただきました!
復活した萱場さんの畑の前で、お話を聞きます
 

○子どもたちが見つけた音
<気に入った音>
•「ツバメたちのがんばりの音」人間も動物も震災を乗り越えるために 
 頑張っている
•「風と稲のハーモニー」田んぼの稲が風で吹かれた時のさらさらとい
 う音が気に入った
•「みんなで笑っているときの音」
•「トマトの音」口の中でトマトの汁がはれつした音と、トマトのパリ
 ッとした音

<気になる音>
•「素敵な拍手」ダンスをおどりおわった時の拍手
•「葉と葉が重なる音」仮設住宅の気の葉が重なる音
•「トマトの収穫」トマトの収穫の時に、ブチッととった時の音

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