2019年6月5日(水)~6月14日(金)
建築と子供たち提唱者のアン・テーラー先生が、AIA(アメリカ建築家協会)の2019Collaborative Achievement賞を授賞されました。
建築と教育のコラボレーションの重要性を説き、建築デザインを活用した学際教育の方法論を構築され、50年にわたって活動されてきたテーラー先生が授賞されたことは、先生に教えを受けながら活動を進めてきた建築と子供たちネットワーク仙台にとってもこの上ない喜びです。
ネットワーク仙台メンバーは、先生の授賞記念講演を間近に見聞し、授賞のお祝いをするため、ラスベガスに駆け付けました。
ラスベガスでのイベントに参加したあとは、酒井敦子さんや「建築と子どもたちデザインLABO関西」とともに、先生がお住まいになり、活動の拠点にもなっているニューメキシコを訪ね、建築と子供たちを育んできたニューメキシコの人々と交流し、環境を体感してまいりました。
<パート1 ラスベガス編/6月5日(水)~6月8日(土)>
■ AIA大会EXPOと授賞者レセプション/6月6日(木)
5日、成田を出発しシアトルを経由して、夕方ラスベガス・マッカラン空港に到着。空港内に置かれている多数のスロットマシンが私たちを出迎えてくれました。夜、テーラー先生に再会しました。先生は、車でアルバカーキからアリゾナ州フラッグスタッフまで4時間。フラッグスタッフに1泊したあと、さらに4時間かけて娘さんたちと一緒にラスベガスに到着したのです。2013年にニューヨーク州でお会いしたときと変わらずお元気そうで86歳になられたとはとても思えませんでした。
6日、先生と娘さんたち、酒井さんとともに、コンベンションセンターで開催されたAIA大会EXPOへ。広い会場には、緑化屋根や緑化壁、日本のメーカーと協働で開発した木材加工の外壁材などの展示があり、環境に配慮した様々な建築工法や材料が目を引きました。
その後、午後7時半からの授賞者を招待したレセプションに参加させていただきました。会場はクリーブランドクリニック/ルー・ルボ ブレインヘルスセンターのイベントホール。なかはグリッド状の骨組みがクネクネと絡み合った不思議なドーム空間。その形がそのまま外部にも表れています。フランク・ゲーリーの設計によるこの建物は、アルツハイマー症やパーキンソン病などの脳疾患のための治療と研究を目的に2010年に開設されたということをのちに知り、あれは脳の構造をイメージして表現されたのではないかと思いました。
大勢の参加者が見守るなか、会場のスクリーンには、Gold
Medal(リチャード・ロジャース)、Topaz Medalion(トシコ・モリ)など各賞の授賞者の方々とともに、2019 Collaborative Achievement Awardを授賞されたテーラー先生のにこやかな笑顔が映し出されました。その映像を見ながら、先生はじめ出席した皆さんと授賞の喜びを分かち合いました。
スロットマシンが並ぶマッカラン空港 |
ホテルから見たラスベガスの街並み |
受賞者や招待客で賑わうレセプション会場 |
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