2019年7月14日日曜日

■ フーバーダム見学とシルクドソレイユ“O”観劇67日(金)
7日の午前中はバスツアーでフーバーダム(国定歴史建造物)へ。ネバダの砂漠を走り、途中ボルダーシティという町を抜けて1時間半ほど走ると、眼前に巨大なダムがあらわれました。切り立った岩山に挟まれ、はるか下を流れるコロラド川。ボルダー峡谷(ブラック峡谷)と呼ばれるこの地にダムを造ろうとした目的は、コロラド川流域州の水利権調整とコロラド川の氾濫対策だったそうです。1931年に着工し、1935年竣工したアーチ型重力式ダムで、高さ221m、長さ379mの威容を誇ります。貯水量は約400t(日本にある2500基のダムの総貯水量が約250t)、コロラド川をせき止めて造ったミード湖は全米一の人工湖といいますから、いかに巨大かがわかります。ダムは、ネバダ州とアリゾナ州にまたがって建設されており、現在、ネバダ、アリゾナ、カリフォルニアの各都市に電力と水を供給しているそうです。
このダムは、ダム湖にある4基の取水塔から水を汲み上げ、地中にある配管を通して水を落とし、その力でタービンの羽根を回して発電するシステムになっています。ツアーでは、ガイドの説明と、ダムの構造や発電の仕組みを解説する模型やパネルにより、いかに難工事だったかを知ることができました。ロッククライミングのようにロープで体を縛り付けて作業したことや、打設したコンクリートの発熱量が大きく、そのままにしておくと熱が冷めるのに100年位かかるため、大量の氷で冷やしながら打設したという逸話もうかがうことができました。工事中コロラド川の水を迂回させるために岩山を削って掘られたトンネルが、現在はツアールートになっています。ここを歩くと、間近に迫る岩がゴツゴツと荒々しく削られているさまを見ることができます。当時の人々の苦労が忍ばれました。
発電施設の内部も見学。タービンの羽根は地中にあり見ることはできませんが、タービンの上部がずらり並ぶさまは壮観でした。

ダム下流には、コロラドリバー橋(2010年竣工のコンクリートアーチ橋/大林組と他社のJV施工)が架かっています。ここを渡ることができるというので行ってみましたが、体が飛ばされるのではないかと思うほどの強い風で、おまけに「(脇の高速道路を走る車から)小石が飛んできてあなたを殺すかもしれないので気を付けるように」との看板を見てあきらめました。
取水塔4基で水を汲み上げている
上からのぞくと発電施設が小さく見える
コロラド川の水を迂回させたトンネルを歩く
タービンが並ぶ発電施設
ダムの下流に架かるコロラドリバー橋

■ シルクドソレイユ“O”観劇/67日(金)
午後6時半からは、ベラッジオホテルの劇場で行われたシルクドソレイユ“O”を観劇。
「水」がテーマのこの演目はラスベガスのこの劇場でなければ見ることができないそうです。何よりびっくりしたのは、突然ステージが無くなってプールになってしまう舞台装置でした。しかも、ステージが全部なくなって全体がプールになったかと思えば、ステージが分かれて一部が残り、その他はプールになったり、そのプールも、水深が浅くなったり深くなったり、演技に合わせて自由自在に動くのです。そのなかで息をもつかせぬパフォーマンスが繰り広げられました。天井から吊るされた船の形をした装置をシーソーのように左右に動かし、アクロバットをしながら次々に下のプールに飛び込むシーンでは、一歩間違えばプール脇のステージに落下してしまいそうで、ハラハラ、ドキドキの連続でした。プールには動く船や島が登場し、その上でアクロバティックな演技が行われる一方で、そうした船や島を、酸素ボンベを背負いながら水中で支える人たち、泳ぎながら動かす人たちもいます。
フィナーレ、舞台に一列に並んだ出演者たちに向けて万雷の拍手がおくられました。
終演後はもうひとつのショー、ホテルの前で行われている噴水ショーで夜のラスベガスを楽しみました。
シルクドソレイユ“0”の劇場入り口で
噴水ショー


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