2021年12月25日土曜日

ARCHITECTURE AND CHILDREN ONLINE MEETING 2021~オンラインでつなぐ建築と子供たち~① 発表

 ARCHITECTURE AND CHILDREN ONLINE MEETING 2021
~オンラインでつなぐ建築と子供たち~

2021年10月24日(日) am9:30~11:00 

7月より開催してきたオンラインワークショップを振り返り、参加者からワークショップの感想や今後への提言などを発表していただくとともに、建築と子供たちに長年携わってこられた酒井敦子さん(南フロリダ大学ジュディゲンシャフト オーナーズカレッジ専任インストラクター)をお迎えして、米国フロリダから講演していただきました。参加者は、仙台、大阪、名古屋、新潟、宇都宮、シンガポールからの大人23名と小学2年生1名です。

< 発表「ワークショップを振り返って」>
参加された4名の方々から発表をいただきました。
●親子参加者:小学2年生の息子と一緒に3回受講しました。息子は絵を描いたり、切っ
たり貼ったりするのが少し難しいところがあり、子どもにどうしたいのか聞いて手伝った作品が多いです。今回、切る、並べる、貼るという単純な作業だったので楽しんで取り組んでいました。夢中で取り組んでいて最後に仕上がるので子どもの満足度が高かったと思います。受講してから生活の中でもデザインパターンを見つけては教えてくれたりしています。今までおもしろい形だな、可愛い形だなと思っていても、私にうまく説明できないでいましたが、「ここがぐるぐるになっていておもしろいね」とか「同じ形がつながっていて楽しいね」とか具体的に表現できるようになりつつあり、彼にとってプラスになったと思います。
受講してみて、子どもを対象にする場合、子どもの年齢や発達状況に応じて手伝いや声掛けが必要だと感じました。Zoomだと途中で質問するのが難しく、親が手を出しすぎて子どもに自主的にさせることが難しかったので今後工夫が必要だと思いました。
パターン 放射

禅タングル 対称・分岐、リズムと繰り返し


●建築家:いかに自分の頭が硬くなっているかを実感させられました。
一番悩んだのは、あるルールが与えられて、その中だけで考えていたのでは余り面白くないものになるのだろうなと。だからルールをどこまで逸脱していいのかという解釈を探っていくのが難しく、そこに時間をとられて頭を自由に考えられなかったです。
ポジネガでは、〇△□を残しながらどう分解していくのか考えて、少しは元の形を残そうとしたことが大人のブレーキになりました。子どもさんの作品を見ると、爆発的に出ていったり、1か所外すだけでものすごく面白くなるとか、すごいなと思いました。デザインパターンでは、分岐、螺旋、放射をいっぺんに使えないかなどと考えて、結局何だかわからなくなってしまいました。禅タングルでは、出張先の素敵なアイビーの中庭で受講して、アイビーの葉を使ってそのままパターンにしようとしたらただのアイビーの壁面になってしまい、自然にはかなわないなと思いました。
今回のワークショップ、お子さんだけではなく、大学1年生にやってもらうと空間認識や空間の創り方の参考になると思うし、頭の硬くなった大人に脳を柔らかくしよう講座みたいにするといいのではないかなと思いました。
ポジネガ 四角

パターン 分岐

●小学校長:デザインパターンと禅タングルの回に参加しました。パターンというと、パターン化するみたいな感じで何となく画一的になってしまうのではないかなと思っていましたが、実際やってみるとそれぞれの個性が際立つみたいな結果になってすごく面白いなと思いました。そんななかで自分の個性は硬いなと思いました。
学校でやっている図工と比べてみると、例えば絵を描く場合、写実的に描けたら「上手だね」のような評価になっていて、それが子供たちの発想をせばめているような気がしました。今回のような活動は、パターンに気づかせて、自然にあるものに注意深く目を向けることを促していくので、それが子供たちの面白い発想を引き出していくのではないかなと思いました。親子の方の様子を見ていると特にそう感じました。
今、STEAM教育が大事だと言われはじめて、そういうところに向かっていくと思のですが、今のところ、STEAMのT(テクノロジー)がイコールプログラミングみたいな感じになっていてそこへの注目が集まっていますが、建築デザイン教育がもっと注目を集めてもいいと改めて思いました。
パターン 放射

禅タングル 分岐


●ワークショップ指導者:この度、デザイン体験ビデオの翻訳に携わることになり、アン 
先生のプログラムを何度も何度も聴いて書いて読んでという作業をさせていただいたおかげで、建築と子供たちのプログラムの目的やSTEAM教育がどういうものかということを勉強させていただきました。そのなかで建築と子供たちは、単純なデザイン学習ではなく、総合的かつ体系的に考えられているプログラムであり、今後もうまく活用させていただきたいなと思いました。
今回、学習の目的は私自身よく理解して、大学で学んだことや実務で日々体験していることと重ね合わせて指導にあたったわけですが、わかっていることと教えることは全く別の世界で、いろいろ試行錯誤しながらやらせていただきました。学校の先生たちは大変だな、すごいなということを実感したところです。
zoomの学習での感想ですが、良い点は情報を即座みんなで共有できることは便利だし、やりやすいなと思いました。また、パワポを使って説明したり、カメラを目の前に持っていけば、みんなに拡大して見せられるとか、画面に映るところに必要なものだけおいておけるとか、発表者が一人ひとり大きくできるといったことも良い点として挙げられると思います。
今回のデザインパターンの体験では、自然物を見つける、そしてデザインするという2段階の学習でした。リアルであればみんなで自然物を見つけに行くというところにも体験の醍醐味があると思うのですが、個人個人のオンライン学習では、みんなでとか外に出てとかいうところに制限がかかってしまうので、リアルにはかなわないなと思いました。それと参加者の作業状況が見えづらくやりにくかったのですが、今回は主に建築関係の大人と親子参加者というレベルが高い人たちだったこともあり、そうした状況でもかなりよく対応できたと思います。今後子どもを対象にする場合、作業進捗を確認できるアプリを導入する、リアル体験を一部取り入れてハイブリッド型にする、親子参加であれば親と子の両方に対応できるプログラムの仕組みを考える、学校であれば担任の先生の力を借りてリアルとオンラインのいい面を使いながら活動する、などの方法があるのかなと感じ、この先次につなげていきたいと思いました。
パターン らせん

禅タングル 分岐

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