2014年3月9日日曜日

<仙台白菜と宮沢賢治>

仙台白菜について熱く語る高橋先生
613日 仙台白菜など地域の食文化資源を活用した「食の学び」と地域づくりを推進している「食の学人の会」の高橋信荘先生はじめ明成高校調理科の3人の先生方が学校に招かれました。ネットワーク仙台は、残念ながらこの日の授業に立ち会えませんでしたが、高橋先生はとても興味深いことを教えてくれたそうです。ひとつは仙台白菜の歴史です。仙台白菜は、大正時代に野々島など松島湾の浦戸諸島ではじめて種がつくられてからずっと浦戸諸島の畑で採種されてきたこと、その畑が震災で大きな被害を受けたが地元の農家の方々や高校生などが協力して畑の復興に取り組み、今も種が採られているのだそうです。
米(上)と大豆(下の右)と
白菜(下の左)の種
もうひとつは、宮沢賢治と仙台白菜との関わりです。花巻の賢治の私塾「羅須地人協会」にある「下ノ畑」で賢治は白菜を栽培し、その種は松島種と同じ由来を持つ種であり、賢治と仙台白菜との間に深いつながりがあったことを知りました。そして、高橋先生は米と大豆と白菜の3つの種をプレゼント。これは「雨ニモマケズ」の一節「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」にならったもので、白菜の種は震災後に野々島で採れたのだそうです。賢治と仙台白菜の深いつながりを知った子どもたち。「下ノ畑」訪問を予定している修学旅行がますます楽しみになりました。

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