2012年9月15日土曜日

仙台奥州街道「震災から復興した歴史的建造物をお祝いしよう!」

 去年の大震災で仙台奥州街道沿いの建物もずいぶん壊れてしまいました。堤町の大正時代の登り窯は半分がつぶれ、南材木町の江戸時代の蔵は白壁が壊れたりしました。そんななか、たくさんの方々の協力のおかげで元の姿を取り戻すことができました。
 この度、下記2カ所での復活祭を開催いたしますので、是非みなさまお越しください。

[青葉区堤町] 堤町まちかど博物館
登り窯•復活祭 〜登り窯カフェ+堤人形絵付け体験〜
  • 開催日時:10月6日(土)9:00-14:00
  • 場所:堤町まちかど博物館(仙台市青葉区堤町2-11-38)
<内容>
◆◇9:00〜10:30 来年の干支「巳」の堤人形絵付け◇◆
  • 指導:つつみのおひなっこや 佐藤吉夫、佐藤明彦(堤人形作家)
  • 定員:先着順20名(小学生以上•要予約)
  • 集合場所:つつみのおひなっこや 8:50集合
  • 参加費:1,500円(材料代)
  • 申込み:つつみのおひなっこや TEL:022-233-6409(平成24年9月29日〆切)

◆◇11:00〜14:00 登り窯カフェ◇◆

  • ハーブティーorコーヒー(蕎麦の実スコーン付)300円 ※先着40人

◆◇見学会◇◆ 10:30〜11:00(一回目)13:00〜13:30(二回目)




来年の干支「巳」の堤人形完成イメージ
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[若林区南材木町] 旧丸木商店(仙台市景観重要建造物)
蔵•復活祭 〜ルネサンスリュート•19世紀ギターの調べ〜
  • 開催日時:10月19日(金)17:30〜20:00
  • 場所:旧丸木商店 店蔵•座敷(仙台市若林区南材木町2)
<内容>
◆◇17:30〜18:10 店蔵の見学会◇◆
◆◇18:30〜20:00 ルネサンスリュート•19世紀ギターの調べ◇◆
 ※演奏会場(座敷)には18:20までお入りください
  • 演奏者:鈴木健治さん
  • 主な演奏曲目:グリーンスリーブズ、シシリアーナ、リチェルカーレ、アメイジング・グレイス、サリー・ガーデン、カロランのウェルカムホーム他
  • 定員:先着順40人 
  • 申し込み:㈱建築事務所アク・アク(平成24年10月12日〆切)TEL:022-765-7031 / FAX:022-244-0104
  • 参加費:500円(お茶・蕎麦の実スコーン代として)
ルネサンスリュート(左)と19世紀ギター


※詳細はチラシをご覧ください


□ 主   催: 建築と子供たちネットワーク仙台   
□ 共 催:㈳日本建築家協会(JIA)東北支部宮城地域会
□ 協   力: 佐大商店、つつみのおひなっこや、㈱マルキ
□ 連絡先: 建築と子供たちネットワーク仙台   FAX:022-244-0104(㈱建築事務所アク・アク内) 

2012年8月29日水曜日

堤町登り窯再生プロジェクト~保護土塗り~


5月~6月にかけての作業でレンガ積みが完了した登り窯。
(積み上げの過程は、過去の記事「堤町登り窯再生プロジェクト(レンガ積み作業報告)」にまとめています。)
引き続いて保護土塗りを行っています。
728日(土)、824日(金)、825日(土)にかけて行われた作業の様子を写真でご報告します。
亘理町の大工さん佐藤さんと菅原さんの手も貸していただき、昨年から震災復興学習でつながりのある吉成小学校の子どもたちや、東北福祉大学のみなさんはじめ、多くの方に力をいただきました!この場を借りてお礼申し上げます。

728日の作業前の登り窯の様子です

 作業前に、震災で崩れて積みなおした4房目の内部を見学しました


昨日に続き、前面の壁塗りです

地震で崩れた窯内部より集めたガレキをつぶし細かくしたものを、ふるいにかけます

25日は博物館館長のはつみさんのところに来ていた庭師さんが植木を動かしていました。吉夫さんのアイデアで、捨てようとしていた庭土をもらい混ぜて塗ってみました。
ちょっと色黒の登り窯になりました。


蒸し暑い一日、珠のような汗を流しながら、
ひたすら土をふるって練って塗って・・を繰り返しました。
8月25日作業後の登り窯

この3回の作業で、前面の塗り方がほぼ完了しました。
今後はまだ残るボールト上部や背面への土塗り作業を数回行う予定です。
引き続きみなさまのご協力いただければ幸いです。

また、秋には登り窯の復活祭も予定しています。
予定が決まりましたらブログにてご案内さしあげます。

2012年7月30日月曜日

7月10日(火)第2回台原小学校3年生のワークショップ開催です。
先日作った土鈴を窯から取り出す作業と、堤町まちかど博物館の登り窯、展示室、つつみのおひなっこやの見学です。
 自分たちのつくった土鈴を窯の中からひとつずつ取り出します。すべての土鈴が壊れずにちゃんと焼き上がりました。
修復中の登り窯の前でアーチに働く力について、からだを使って学びます。


おひなっこやさんでは、明彦師匠から、目の前の道が奥州街道であり日本橋から続いている古くからある道であることや、堤人形の歴史をうかがいました。


佐大ギャラリーでは、大きな水がめにおどろき、古い人形に興味津々の子ども達でした。



626日(火)第1回台原小学校3年生の土鈴作りワークショプです。


講師は、堤人形作家の佐藤吉夫師匠と明彦師匠です。
始めに、粘土でできた鈴を新聞紙に包み丸くします。そして、板の上でたたいて伸ばした粘土で新聞紙の塊を包みます。粘土をたたく際の注意点は、3回叩いたらひっくり返し、また叩くを繰り返すこと。粘土板にくっつくのを防ぐため。そのあとは、紐を通す穴を開けられる場所を残して自由にデザインOK


体育館に100名近い3年生、集中しています。


できあがったら、師匠に紐通しの穴と、音がするように一文字に切り込みを入れてもらいます。


完成!!これを乾燥させ、焼きます。

2012年7月13日金曜日

震災で壊れた登り窯を修復しよう!〜土ふるいワークショップ〜

昨年度から開催した、レンガの片付けワークショップや、5〜6月に行ったレンガの積み上げ作業など、多くの方の協力のおかげで、三連のレンガ積みまで完了しました。
今回のワークショップは、これからレンガを保護するための土を上塗りする作業に向けて、土ふるいを行うものです。

●日時:平成24年7月28日(土) 9:30~16:30(集合:9:00まで)
  ※雨が降っても行います

●場所:堤町まちかど博物館内登り窯       
          仙台市青葉区堤町2-11-38
          ※駐車場がありませんので公共交通機関をご利用ください。
●準備するもの:汚れてもよい服装、タオル
●募集人数:小学生以上20名(先着順)
●申込受付:建築と子供たちネットワーク仙台まで
          メール rs_yngy_archi*yahoo.co.jp(*を@に代え送信してください)
          FAX    022-244-0104
●申込締切:7月25日(水)
●主催:建築と子供たちネットワーク仙台  
●協力:つつみのおひなっこや、佐大商店



2012年7月6日金曜日

堤町登り窯再生プロジェクト(レンガ積み作業報告)


5月22日より6月12日まで、浜松市からお呼びした築窯家の佐藤時朗(じろう)さんを迎えてれんが積みを行いました。レンガ積みには、奄美大島や山形の陶芸家をはじめとする、のべ111名の方々が参加しました。

1)レンガ積み作業前

2)積む前に、さらに土を削りレンガに磨きをかけました。また、窯には5~6種類ものレンガが使われていたため、形や大きさをそろえて積みやすくするための作業を行いました。
3)5月24日(木)壊れた5房、6房間の縦壁は構造的に大きな力がかかるため、新しい耐火レンガで積みました。


4)レンガの接着モルタルは、削った土と耐火モルタルを練ってつくりました。

5)古いレンガは、水をかけ吸水させます。

6)屋根部分は古いレンガで積みあげました〔写真は5月26日(土)4房目の作業〕

7)レンガが積み終わったら、すぐに型枠を外します。〔写真は5月27日(日)4房目の型枠はずし〕

8)6月7日(木)の様子。壊れた3つのうち、4房目はアーチ積みが終了し入り口部分のレンガも積み終わった状態、5房目はアーチが完成、6房目は型枠が設置されました。


9)6月12日(火)全てのレンガ積みの仕事が終わりました。長いようで短かった作業。休憩中にはたくさん堤町の話を聞くことができました。

 これから秋に向けて、いよいよ土壁塗りワークショップが始まります。
また、修復作業に向けて寄付を募っております。
ご協力頂ける方は、事務局へFAX(022-244-1004)にて、ご連絡下さい。

2012年6月1日金曜日

平成24年4月-5月「震災で壊れた登り窯のれんがをきれいにしよう!」ワークショプを開催しました

 昨年度に引き続き、震災で壊れた登り窯の再生に向け房内の片付けワークショップを行いました。震災で崩れた4〜6房目のうち、4房目、5房目は昨年度にれんがの運び出しを終えていましたので、今回は残った房に取りかかります。
 期間中には計5回ワークショップを開催し(4月24日、4月28日、5月8日、5月12日、5月19日)、小学生、大学生、一般の方、建築関係者、行政関係者などのべ101人もの参加者のみなさま方のおかげで片付けが完了しました。写真で作業の様子をご紹介します。


1)崩れたれんがや土を取り出します
2)再利用できるれんがを運び出し、取り置きます
3)れんがにこびりついた土をはつり取ります
4)崩れたれんがを細かく砕きます
5)崩れたれんがや土を再利用できるようにふるいにかけます
6)片付けが完了した房内


◎仙台市の市政だより6月号の裏表紙にも掲載していただきました。
 「復興のまち|古い建造物に込められた知恵や工夫に触れてもらいたい」
  http://www.city.sendai.jp/soumu/kouhou/shisei/sis1206/fukkoutown.html