2015年11月22日日曜日

上杉公園をデザインしよう~公園に“いるもの”“いらないもの”を考えよう~


20151117日(火)
今日は、上杉山通小学校5年生4クラス148名の総合学習「考えよう未来のまち~上杉公園デザインプロジェクト~」3回目として、公園にどんなものが必要なのか、どんなものがいらないのかを考え、今後デザインを進める上での基準をつくる学習です。

はじめにネットワーク仙台から、まち探検をしたり、地域の方や専門家の話をきいたり、公園で気に入ったものや気になるものを調べた今までの学習はデザインサーベイといってデザインの大切な仕事のひとつであること、今日からはそのデザインサーベイをもとに具体的な形に落とし込んでいく活動をやることを伝えました。

“いるもの”“いらないもの”を考えよう
視聴覚室と準備室を目いっぱいに使って、12グループに分かれて活動開始。各グループの子どもたちは、すでに子ども(小学生~高校生)、高齢者、障がい者、小動物、鳥、植物、親子、その他(外国人、昆虫、スポーツマン、大人)などの立場になりきっています。子どもたちはあらかじめそれぞれの立場で “いるもの”“いらないもの”を考えてポストイットカードに書き出していました。それを模造紙に貼りつけていくのですが、グループで話し合っているうちに別のアイデアも湧いてきて次々に新しいカードが加えられていきました。そしてそれらの共通点を見つけてグルーピングし、それぞれにタイトルをつけていきました。そのタイトルがデザインの基準となります。たとえば“いるもの”として挙げられた「ハンモック」「日かげ」「ベンチ」は<休める場所>、「砂場」「ターザンロープ」は<みんなが遊べるスペース>、「木」「花」「植物」は<緑を増やす>、“いらないもの”としての「段差」「入口の階段」は<段差をなくす>といった具合です。そのほか、“いるもの”には、「芝生」「音がなる時計」「トイレ」「外灯」「点字ブロック」「緑のカーテン」「背もたれのあるベンチ」「水遊び場」「動物のための池」「ボール遊びができるスペース」など、様々なものが挙げられていました。“いらないもの”では「ゴミ」が圧倒的に多く出されていました。そして、「ゴミ」をなくすにはどうしたらよいかということも話し合われ、「家に持ち帰るようにする」「公園にゴミ箱を置く」「お菓子などを売った店にゴミ箱を置く」「町の人と協力してゴミを減らす」「清掃活動をする」などが提案され、子どもたちの関心の高さを感じることができました。

興味深かったのはあるグループの遊具についての議論です。子どもの立場は“いるもの”、それ以外の立場では“いらないもの”と意見がわかれ、話し合った結果<公園では遊具が必要な人と必要でない人がいる>という基準をつくりました。
いるもの”“いらないものの仲間を集めよう
活動の最後にグループごとに成果を発表。どのグループの発表も、模造紙いっぱいに書かれた“いるもの”“いらないもの”とデザイン基準を前に、どういう理由でそれを選んだのか、立場によってどのような違いがあったのか、いらないものをどう減らしたりなくしたりしていけるのかなど大人が気づかないようなことが多く提案されていて、聴いていた私たちをうならせました。
みんなの考えを発表
次回はこれらの基準をもとにバブルダイアグラムを使って公園空間をゾーニングする予定です。

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