2019年5月27日月曜日

2019建築と子供たちコラボレーション in 仙台:国際交流プロジェクト with 南フロリダ大学オーナーズカレッジ 2019 Architecture and Children Collaboration in Sendai: International Exchange Project with USF Honors College①

2019514日(火)~516日(木)
南フロリダ大学(USF)オーナーズカレッジの大学生20名と、同カレッジ講師の酒井敦子さんとアーニー・メヒアスさんが台原小学校を訪問し、5年生100名とデザインワークショップで交流しました。
また、抹茶の点前・堤人形の土鈴絵付けや、堤町まちかど博物館の見学などの活動を通して、仙台の人たちとの心温まる触れあいを楽しみました。


<ウエルカムティーセレモニー/514日(火)>
USFオーナーズカレッジ一行が午後仙台に到着。宿泊先の道中庵ユースホステルをお借りしてお茶会を催しました。
お点前の指導は、煎茶道の教授でもある、ネットワーク仙台の渋谷セツコさんによって行われ、抹茶と干菓子でおもてなしをしました。
21組になり、交互に抹茶をたてました。抹茶を茶杓で2さじすくい、お湯を入れ、左手で茶碗を抑え、右手に茶筅を持ち手首を使って前後に細かい泡が立つまで動かします。最後に茶筅で「の」の字を書いて泡を切ります。ひらがなの「の」を紙に書いて説明したところ、学生たちは面白がって聞いていました。抹茶の泡立てもうまくいったようです。お茶を頂いたあとのご挨拶「結構なお服加減でございます。」は、うまく言うのは難しいため、何度か挑戦していました。
 短い時間でしたが、日本の文化に触れて楽しんでもらえたようです。
まずはお手本

抹茶を泡立てます
おいしそうにできました




2019年5月26日日曜日

2019建築と子供たちコラボレーション in 仙台:国際交流プロジェクト with 南フロリダ大学オーナーズカレッジ 2019 Architecture and Children Collaboration in Sendai: International Exchange Project with USF Honors College②


台原小学校5年生総合学習「国際宇宙ステーションをデザインしよう」516日(木)>
台原小学校5年生とUSF大学生は、201811月と20192月にスカイプでゲームをするなどして交流してきましたが、今回初めて直接顔を合わせて、一緒にデザイン活動をすることになりました。
会場の丘の子広場には、5年生100名、大学生20名、講師の酒井さんとアーニーさん、佐藤由美校長先生はじめ台原小の先生方、ネットワーク仙台・JIA(日本建築家協会)東北支部宮城地域会・建築と子供たちデザインLABO関西のメンバー計11名が集まりました。
935分から活動開始。はじめに、酒井さんから、フロリダはどんなところなのかについて説明がありました。「フロリダにはビーチがたくさんあって海水浴で賑わっています。フロリダのビーチに行ってみたいですか」との質問に、多くの子どもたちが手を挙げました。「フロリダはアメリカの南にあって、日本からとても遠いです。実家のあるカナダから15時間かけてきた人もいます」「フロリダには鳥などたくさんの動物がいて、私の家の庭にもワニが出てきます」という話を聞いて、遠く離れたフロリダに想いを馳せていました。
大学は、フロリダの西海岸にあるタンパという街にあり、その広大なキャンパスは、水辺や緑に恵まれた豊かな環境であることも知りました。 
タンパから車で2時間ほど東に行ったところにあるNASAのケネディ宇宙センターには、これまでの数々のロケットや着陸船を見学することができる展示施設があり、ロケットの打ち上げも見られるそうです。また、宇宙に関する国際的な研究が行われていて、そのひとつにいろいろな国の人たちが協力して建設と運用をしている国際宇宙ステーション(ISS)があるそうです。スクリーンには、鳥が羽を広げたように宇宙に浮かぶISSの姿とISSから見た青い地球の写真が映し出されました。
ISSについて説明する酒井さん
宇宙を身近に感じたところで、出された課題は“見たこともないようなISSをデザインしてみよう”。酒井さんからは、「ISSには何が必要か、それらをどうやってつなぐのかをグループのみんなで考えてください」との話がありました。そして、ISSに必要な機能として、次の3つを挙げました。
①研究Research Area : study room, research lab
②住居 Living Area : dining room, living room, bedroom, gym & health
③集合 Gathering Area : group meeting, large meeting
「ISSには3つの機能が必要です」
使う材料は、大小のマシュマロ、爪楊枝、スパゲッティ、アルミホイル。これらを使って以下のように作業を進めていくことを約束しました。
  小さなマシュマロと爪楊枝で、各自、立体(部屋)パーツを作る
構造を考えて作る。三角形は強い形になるが、ひとつだけでは平面になってしまうので三角形をつないで立体を作る
  スパゲッティと大きなマシュマロを使ってみんなのパーツをつなぐ
   場所と機能を決める
  宇宙ステーションにはエネルギーが必要なので、アルミホイルを使って
ソーラーパネルを設置する

さっそく、子どもたち5名と学生1名が1グループになって、全部で20グループを構成し、各グループ活動開始。三角形を上手に組み合わせて立体にしている子もいましたが、なかには平面では三角形ができても、立体にしようとすると上のほうが四角形になり、倒れてしまい困っている子も。斜材で補強しようとすると、楊枝の長さが足りず、スパゲッティを折って筋交いのように使うアイデアをスタッフからもらって、自立させることができました。
学生たちも、子どもたちのサポート役を担いました。構造的な問題を一緒に考えるだけではなく、「COMMON ROOM 共同部屋」「OBSERVATORY 天文台」など必要な部屋名を英語と日本語で書き出したポストイットカードを持参。子どもたちにカードを見せながら声掛けしていました。なかには、部屋名ではなく「EAT食べる」といった行為を書いてきた学生もいました。また、「PASS ME THIS/THAT これ/それをわたしてください」「DON’T DO THAT それはやめよう」といった子どもたちに指示する言葉をたくさん考えてきていました。おもしろかったのは、子どもがマシュマロを食べてしまうことを想定したのか、「マシュマロを食べないでください」。各パーツが出来上がると、大きいサイズのマシュマロとスパゲッティを使って合体しました。
ポストイットカードには、部屋名、材料、指示、その他の項目ごとに、
子どもとのコミュニケーションに必要な言葉が書き出されている
三角形を組み合わせて立体を作る
大きいマシュマロとスパゲッティでつないで合体
ソーラーパネルを取り付けよう 
最後に、各グループがそれぞれの宇宙ステーションのテーマと特徴を発表しました。
「“マシュマロスペースハウス”:ダブルスペースパネルと船のような帆がついて動くことができる」
「“ワンダフルにこにこステーション”:遊び場がいっぱいあって、ソーラーパネルでエネルギーを送っている。ブランコと宇宙へ行く動物の居場所もある」
「“台原ワールド”:日本とアメリカの旗がある。一番上にジムがあり、大きなリビングもある」
「“南フロリダ日本ステーション”:コントロールセンターに旗があって星が描いてある。星の形のカフェテリアや、日本の人工衛星つばめから送られたカプセルもある」
等々、子どもたちと学生のコラボレーションによるアイデアいっぱいの宇宙ステーションが披露されました。
テーマと特徴を発表
マシュマロスペースハウス
子どもたちの感想:
「スパゲティと爪楊枝を使ってマシュマロをつなげるのが難しかった」
「マシュマロがもったいなかったけど、良い作品がたくさんできてよかった」
「マシュマロを倒れないようにするのが難しかったけど、南フロリダの学生と交流できてよかった」
「爪楊枝でマシュマロをくっつけるのが難しかったけど宇宙ステーションは楽しくて、大学生がアイデアをくれた。南フロリダの学生のみなさんありがとう!!」

 1150分からは、すずめ踊りです。
はじめに子どもたちが演技して学生たちに踊り方を見てもらったあと、ワークショップのグループごとに集まり、学生たちも入って一緒に踊りました。学生たちは、最初は戸惑ったようすでしたが、すぐに慣れて、「ソレ、ソレ」の掛け声に合わせて、手作りの扇子をひらひらと振りながら踊っていました。
みんなで楽しくすずめ踊り

 1220分からは、お待ちかねの給食タイムです。丘の子広場にテーブルを並べて8つの島をつくり、そこに学生とスタッフ合わせて33名と、子どもたちの代表30名が分散して座りました。
メニューは、ごはん、牛乳、豚肉オイスターソース炒め、春巻き、ワカメスープ。食べながら片言の日本語と英語でコミュニケーション。前日の15日は、るーぷる仙台に乗って自由行動、仙台城や大崎八幡宮などを訪ねてきたそうです。なかには作並温泉まで行ってきたという学生もいました。

<ワークショップ「七夕土鈴に絵付けしよう」/516日(木)>
給食終了後、学生たちは図工室に移動して七夕飾りの土鈴に絵付けをするワークショップに挑戦しました。指導は、堤人形作家の佐藤吉夫師匠です。白く塗られた土鈴に、吹き流しは赤、青、黄の3色、竹は緑、吹き流しの上に白や黄で模様を描いていくと、吹き流しが揺れる七夕飾りが浮かびあがり、みなさん笑顔になりました。絵付けが終わると、堤町からいただいてきた笹竹に、願い事を書いた短冊を吊るして実際に七夕飾りを体験。短冊には、ドクターになりたいなど自分の将来の希望や、家族の健康や、台原小のみんなの幸せなど、思い思いの願いを書いていました。
吉夫師匠から絵付けの手ほどきを受ける

願い事を書いた短冊を飾る
3時過ぎ、台原小でのすべての活動を終えた学生たち。玄関前に見送りに集まってきた5年生とハイタッチをして別れました。

<堤町まちかど博物館見学/516日(木)>
学校から15分ほど歩いて堤町まちかど博物館へ。登り窯の前では、震災で壊れた窯の復興のために、アン・テーラー博士や酒井さんなどアメリカの建築と子供たちの方々からたくさん寄付をいただいたことが記された復興記念板をじっと見つめていました。また、堤焼の大きなカメが並ぶ展示室では、買えるのかどうかという質問があり、今では作られていないので買えないと答えると残念そうに首を振っていました。
見学を終えると、登り窯の持ち主である佐藤家に招かれました。手入れが行き届いた庭には、山野草や木々が植えられ、山に見立てた石や池もあり、心が落ち着く異空間になっています。学生たちは、植物などを熱心に写真におさめていました。
そして、促されるように家の中へ。二間続きの和室に座って、佐藤さんからお茶とお菓子をご馳走になりました。お世話役には、さきほどまで一緒に活動していた5年生のお孫さんも加わり、和気あいあいの雰囲気に。アメリカから到着したばかりの日本で、くつろいだ時間を過ごすことができたようです。
登り窯の復興記念板に見入る
佐藤家でおもてなしを受ける


USF一行は、佐藤家の皆さん、吉夫師匠、私たちスタッフに、「ドウモアリガトウゴザイマシタ!」と元気よく挨拶して、堤町をあとにしていきました。

登り窯の前で記念撮影

2019年3月2日土曜日

台原小学校4年生「南フロリダ大学とスカイプで交流しようパート2」

2019219日(火)

 台原小学校4年生102名は、南フロリダ大学オーナーズカレッジの学生さんとの2回目のスカイプ交流の日を迎えました。午前9時(フロリダ時間午後7時)にスカイプがつながると、テレビ画面の向こうに学生さん20名、アドバイザーのアーニー・メヒアスさん、インストラクタ-兼通訳の酒井敦子さんの合計22名の方々がオーナーズカレッジの会議室に集まっていました。交流はUSF側からスタート。
学生たちは、学生の好きな食べ物をテーマにした「ミルクシェイク」、子どもたちもよく知っている食べ物の分子構造をテーマにした「化学記号」、タンパの街で学生たちがよく食べるランチをテーマにした「キューバのサンドイッチ」、音楽で感情を表現することをテーマにした「リズム」の4つのグループに分かれてプレゼンテーションとクイズを行いました。グループメンバーそれぞれが自分の名前を言って自己紹介したあと、各テーマに関係する言葉を英語と日本語で書いた紙を見せながらゆっくり英語を発音すると、子どもたちもそれをまねて発音。楽しく英語を学ぶことができました。

1.ミルクシェイクグループ
大学生が「ヘルシーではないけれど、アメリカ人が大好きなおやつです」とミルクシェイクを紹介、その作り方を実演しました。はじめに「ice creamアイスクリーム」と「milkミルク」を混ぜます。次に、色着けとして、「blue 青」と 「pinkピンク」のうちどちらかを子どもたちに選んでもらい(多数決で青に決定)、「blenderブレンダー」を使ってすべてを撹拌していきました。今度はトッピング。「whip creamホイップクリーム」をのせたあと、「strawberry いちご」あるいは「chocolateチョコレート」と、「sprinklesスプリンクル」あるいは「cherryチェリー」のどちらかを選んでもらいました。その結果、多数決でチョコレートとチェリーに決まり、それらをトッピングしてミルクシェイクが出来上がりましたが、その食べ方に特徴がありました。学生がポテトチップをミルクシェイクにつけて食べはじめたのです。「アメリカではこうやって食べるんだ。君たちもこうして食べたことある?」と聞くと、子どもたちは「ない」。でも美味しそうに食べる学生から「食べてみたい?」と聞かれて、「食べてみたい!」と大きな声で応えていました。


ミルクシェイクの作り方を実演

2.化学記号グループ
はじめに、大学生が「いろいろな物体の分子の勉強をしましょう」と子どもたちに話しかけました。その物体とは、「vitamin CビタミンC(オレンジに含まれている)」、「chocolateチョコレート」、「potassiumカリウム(バナナに含まれている)」、「salt塩」、「water水」の5つ。英語と日本語の言葉と一緒に分子構造が描かれている紙を見せながら、それぞれの物体がどんな分子の形をしているかを説明したあと、子どもたちにクイズを出しました。
「オレンジに含まれている分子は何ですか」と言う質問には、すかさず「 ビタミンC!」。物体を見せながらそれが何かを当てる質問には「チョコレート、カリウム、オレンジ、塩、水」とすべて正解。次は分子の絵から物体を当てる問題。少し難しかったようですが、頑張って当てることができました。おもしろかったのは水の分子の絵を見て元気よく手を挙げて出てきた子が「ミッキー!」と答えたとき。子どもたちも大学生も大笑いでした。大学生が水の分子の形を説明したとき「ミッキーのようだね」と言ったことが頭に浮かんだのでしょう。
「この分子は何?」「ミッキー!」


3.キューバのサンドイッチグループ
このグループは、ラテンアメリカ系の学生たちがキューバの文化紹介として、ランチによく食べるというサンドイッチの作り方を教えました。
使われる食材は、「Cuban breadキューバのパン」「pork豚肉」「salamiサラミ」「picklesピクルス」「Swiss cheeseスイスチーズ」「mustardマスタード」の6種類。学生たちは、それぞれの食材のイラストに、食材の言葉を英語と日本語を表記した紙を掲げて紹介しながら、子どもたちと一緒に発音してみました。そして、フランスパンに似た形をしたキューバのパンの真ん中を横に切り、その中に順に食材を挟んでいき、最後にトースターで押すようにして焼きます。サンドイッチができるまでの間、学生から「好きなランチは何ですか?」と質問があり、子どもたちは「おにぎり!」「給食!」と元気いっぱいに答えていました。しばらくしてトースターを開けると、中から焼きあがったばかりのキューバのサンドウィッチが。匂いは届きませんでしたが、美味しそうに食べる学生さんの顔を見て子どもたちはうらやましそうに見ていました。
キューバのサンドイッチの出来上がり
4.リズムグループ
最後のグループは、ギターやボンゴなどの楽器を持って登場。「リズムは音楽のパターンを作ります。リズムでいろいろな感情を表現できるので、みんなで一緒にリズムを作ってみましょう」と呼びかけました。そして、「happy 幸せ」「sad悲しい」「excited ワクワクする」をリズムで表現することになりました。学生たちが楽器で奏でるリズムに合わせて、「Listen聞く」という紙が出たら学生のお手本を聞く、「Repeat繰り返す」が出たら学生のやり方をまねて手拍子でリズムを作る、「Stop 止まれ」が出たらやめる、ことを約束してはじめました。
最初は「happy 幸せ」の表現。みんなでサムズアップをして幸せをジェスチャーしたあと、学生のあとに続いて手拍子でハッピーなリズムを作りました。次は、みんなで泣いているふりをしてから、手拍子で「sad悲しい」を表現。最後は、ほっぺたに両手を広げてワクワク感を作ってから、手拍子で「excited ワクワク」するリズムを作りました。

「excitedワクワク」するリズムをつくろう

今度は台原小学校の番です。子どもたちは、宮城県の見どころや名物についてのプレゼンテーションを行いました。
松島はきれいな景色と、カキや焼きかまぼこなどの食べ物が有名なこと、大崎八幡宮のどんと祭は3百年の歴史があるお正月のお祭りであること、仙台七夕は全国的にも有名なお祭りで、短冊に願い事を書いて竹につるすと願いがかなうとされていることなど、写真を見せながら、歴史や特徴などを分かりやすく紹介しました。また、学生さんたちにクイズを出して学生さんたちが参加できるような工夫もありました。「仙台には新幹線や地下鉄などの電車が走っていますが、電車に必要なものは何でしょう?」には「線路」。子どもたちは「駅」。どちらも電車に必要なものですね。こけしの紹介では、「こけしは何でできているでしょう?」これにはすぐに「木」と答えて正解。
「こけしは何でできているでしょう」
圧巻は全員で踊る「すずめ踊り」。子どもたちは、お揃いの青い半纏を着て、手作りの扇子を持って丘の子広場をいっぱいに使って元気よく踊りを披露しました。今回の学生さんたちは、5月に台原小学校を訪問することになっています。子どもたちが「台原小にいらした際は一緒に踊りましょう」と呼びかけると学生さんたちもみんな手を振って喜んでいました。
元気いっぱいにすずめ踊りを披露

2018年12月3日月曜日

立町小学校5年生「西公園遊びひろばをデザインしよう」完成発表会

20181127日(火)

1016日の模型づくりから1か月余り、子供たちの想いのこもった模型をお披露目する日を迎えることとなり、日本建築家協会東北支部宮城地域会(JIA宮城地域会)主催のアーキテクツウィーク201820181127日~30日)の中で完成発表会が開催されました。会場のせんだいメディアテーク1階オープンスクエアには、市民、建築家、保護者など約80名の方々が集まっています。司会はJIA宮城地域会の渋谷セツコさん。子供たちは大勢の大人の前で始めは少し緊張気味でしたが、はじまると「西公園遊びひろば」のデザインポイントを元気よく大きな声で発表することができました。
遊びひろばのデザインについて発表

● Aグループ「大人も子供も安心して過ごすことのできる公園」
・池は落ちないように柵を工夫し、浅いところでは入って遊ぶことができる池
・軽食をとったり、会話をしたり、広瀬川が眺められるデッキ
・ランチをしたり、子供の見守りをすることができる休憩所
・花のまわりをライトアップし、夜も見られる花畑と橋
・夏の暑さでも快適に歩けるようミストシャワーがある道
Aグループ「大人も子供も安心して過ごすことのできる公園」

● Bグループ「楽しく体を動かせるアスレチック公園」
・小さい子にはボールプール、子供には迷路、大人には健康器具など年代に合わせて利用できるアスレチック
・楽しい形でペットと一緒に運動できるクマ型のドッグラン
・車いすでも使えて、冬はそり遊びもできる丘
・丘や公園の木々を見て楽しみながらゆったり運動できる道
・浅くて小さいエリアと噴水のある大きいエリアがある魚型の水遊び場
Bグループ「楽しく体を動かせるアスレチックス公園」


● Cグループ「一日中、花と緑を楽しむことができる公園」
・雨に強い丈夫な木材を使い、木の匂いを楽しむこともできる木製アスレチック
・星を見たり、川のせせらぎの音を聴いたりしてリラックスできる広瀬川の上の小屋
・季節ごとに変わる花の色と香りを楽しめるグリーンアーチ&フラワーロード
・七夕をアレンジした明かりや季節に合わせたライトアップ
・丘やトンネルや芝生があるドッグラン
Cグループ「一日中、花と緑を楽しむことができる公園」

● Dグループ「自然を楽しみながらのんびり散歩ができる公園」
・花のアーチや木々を眺めながら楽しく歩くことができる散歩コース
・屋根に草や花を植えて自然風景に溶け込むようにしたトイレ
・休んだり、ランチをすることができるよう、散歩コースの途中に設けたいろいろなベンチ
・地下鉄も見えて、夏も快適に過ごせるグリーンカーテンのある丘の上の休憩スペース
・子供用の遊具ゾーン、大人用のバスケットボールゾーン、野球やサッカーゾーンの3つに分けた遊び場
Dグループ「自然を楽しみながらのんびり散歩ができる公園」

発表が終わると熱心に聞き入っていた参加者から大きな温かい拍手が送られました。
最後に、子供たちの代表から、西公園の再整備を担当している仙台市百年の杜推進部の岡本一郎部長にデザイン内容をまとめた報告書を手渡しました。岡本部長からは、「五感を活かしながら広場を楽しむことができる提案になっています。これからもデザインすること、考えることを続けてほしい。そして、これからみんなの意見を参考に整備していきたい」との感想がありました。
立町小学校校長の堤祐子先生からは「自分のまちを素敵にし、幸せを与えるための勉強でした。未来の仕事はAIがほとんどできるようになるそうですが、人間にしかできないこと、それはこの学習のようにチームでアイデアを出して一緒に作り上げていくことです」との話がありました。
岡本部長と校長先生の感想やお話しを聞いた子供たち。その顔には、自分たちも公園づくりの役に立ったのだという誇りや、話し合って問題を解決し、「みんなが楽しめる公園」のデザインを成し遂げることができたという自信にあふれているように見えました。


子供たちの模型と図面は、一緒に活動してきた山形大学地域教育文化学部佐藤慎也研究室の学生の作品とともに4日間にわたり展示されました。27日の夕方には子供さんに連れられて模型を見に来たお父さんもいて、発表を聞くことができなかった多くの方々で賑わいました。
展示された模型に見入る保護者と子供たち