2019年11月9日土曜日

<復興後の活動>
 2013年から2014年にかけて、登り窯復興記念板設置、堤焼カメ転倒防止木枠台設置、堤焼や堤人形のキャプション製作、堤人形「谷風」の桐箱修理など展示関係の整備を行いました。こうして復興を遂げた博物館では、「堤町・まち物語」(2014年/主催:三本松市民センター)、「干支人形の絵付けとお披露目」(2014年、2015年)、「登り窯と堤焼・堤人形の見学会+焼き物体験」(2014年、2016年)、「堤町再発見」(2016年/主催:三本松市民センター)、「堤人形のおひなさま展+登り窯100歳記念カフェ」(2018年)など様々な企画が実施され、大勢の人々が訪れました。
2018年と2019年には、建築と子供たちを使って、六郷小、立町小、台原小とデザイン学習で交流した米国南フロリダ大学の大学生と先生が来訪、登り窯や堤焼や堤人形を見学、七夕土鈴の絵付けを体験しました。

2006年から始まった台原小3年生の土鈴づくりは、被災した2011年も休むことなく2019年まで毎年行われています。3年生は、吉夫さんと佐藤明彦さん(堤人形作家・つつみのおひなっこや)の手ほどきを受けながら、学校で土鈴をつくり、乾燥させたあと博物館の体験窯で焼いてもらい、博物館へ窯出しにやってくるのです。そのときに、登り窯や展示室、つつみのおひなっこやを見学します。登り窯では、震災で壊れた登り窯がみんなの力で復興したことを知り、火が登っていく仕組みやガラスのようにつるつるになっている古いレンガを発見したり、窯のアーチ構造を体感してみるワークショップを体験します。また、展示室やおひなっこやでは、水道がなかったころ使われた水がめなど昔の生活必需品としての堤焼や、子どものおもちゃだったという堤人形を見て回り、堤焼や堤人形の作り方などを学びました。
堤人形のおひなさま展
南フロリダ大学の皆さんも来訪
土鈴の窯出しにやってきた台原小3年生
火がのぼっていく穴を発見
窯から出されるのを待つ土鈴たち
窯から出した土鈴を受け取る子どもたち
18年間の取り組みを駆け足で説明したのでわかりにくい部分もあったかと思いますが、参加した方々からは、子どもが参加していることへの評価の言葉や、登り窯の活用策の提案もいただくなど、ネットワーク仙台にとっても有意義な時間を持つことができました。

このような機会を与えていただいた三本松市民センター様、清聴していただいた参加者の皆様に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。

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