2022年5月29日日曜日

建築と子供たちプロジェクト2022「視覚言語とコミュニケーション②」

2022年4月24日(日)

● ネジ巻おもちゃの仕組み図

シャボン玉の次は、ネジ巻おもちゃの登場です。今度は、おもちゃを動かしている内部の仕組みを考えて描くという課題です。

最初にテイラー先生のビデオを視聴してもらいました。除雪機、カブトムシ、宇宙船などのネジ巻おもちゃの前で先生は、「これらのおもちゃも、エンジニアがデザインしないといけませんね。ですので、おもちゃのエンジニアになったつもりで考え何がこのおもちゃを動かしているのか、その仕組みを想像し仮説をたててほしいと思います」と呼びかけました。

永野さんも、ハエをのせて舌を出したり引っ込めたりしながら歩くカメレオンのおもちゃを取り出して「何がこのカメレオンを動かしているのかを考えてください」と問いかけました。しかし、子供たちは、話はそっちのけで、おもちゃ遊びに夢中。ハネをパタパタ動かしながら前に進むトンボ、ひっくり返りながら行ったり来たりする車などと、ひとしきり遊んだあと描き出しました。ときどき、ジージーとおもちゃが動く音や、ネジを巻く音が聞こえます。ひっくり返りながら動くおもちゃでは、下から飛び出す板でひっくり返り、それが内部の歯車と連動して動くと考えた子、板が飛び出して転がる様子を大きな矢印で描く子など、みんな想像力を働かせていました。

最後に、活動を見守っていたネットワーク仙台の渋谷セツコさんが、「おもちゃの動きを生み出す見えない力を目で見えるように描くという体験をしましたね。きっと明日から世の中のモノが違って見えてくると思います」と締めくくりました。

集中して取り組んでいます

<描いたネジ巻おもちゃ>

後ろにひっくり返る飛行機

ひっくり返りながら前後に動く車

ハネをパタパタさせて動くトンボ

ぐるぐると回ってひっくり返るテントウムシ

体をくねらせて踊る人(前)
体をくねらせて踊る人(後)

<子供たちの作品>
ネジと連動した歯車が、タイヤを動かす歯車につながり、タイヤにつながっている板が飛行機をひっくり返させると考えました


飛行機(上)と車(下)が回転したり、進んでいく様子を太い矢印で描きました

トンボのハネと走る仕組みの動きを別々に描きました

ぐるぐると回るテントウムシの動きを矢印で描きました

<大人の作品(抜粋)>
後ろのネジを巻くとお腹のなかのゼンマイ?がお腹を左右にゆすり、関節がピンになっている頭や腕や足がくねくねと動く

ネジに連動する歯車が、横向きの歯車を動かしてテントウムシがぐるぐると回る

タイヤが回ると、タイヤにつながった棒が上に上がってトンボのハネを持ち上げる

バネの伸縮やゼンマイの回転の力で、飛行機が起き上がって後ろに転がる

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